ゴールドマンに力貸したバフェット氏、ウーバーとは物別れ

  • バフェット氏は当初30億ドル超の投資提案と関係者
  • バフェット氏はウーバーCEOの「熱狂的ファン」だと交渉認める
Photographer: David Williams/Bloomberg

米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏が今年に入り米ウーバー・テクノロジーズに30億ドル(約3300億円)を投じる提案していたが、出資の規模と条件で折り合わず両社間の協議が物別れに終わっていた。複数の関係者が明らかにした。

  この提案で思い起こされるのが、金融危機時にバークシャーが行った米ゴールドマン・サックス・グループへの50億ドル投資だ。リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻後の2008年当時、超一流の投資家として名高いバフェット氏が苦境に陥っていたゴールドマンに出資することで同社に力を貸した。バークシャーが取得したゴールドマン優先株は最終的に16億ドルを超える利益をもたらし、バークシャーはゴールドマン株を購入できるワラントを通じさらに利益を増やした。

エリック・ニューカマー記者が解説する

(出所:ブルームバーグ)

  配車アプリのウーバーは、企業文化への異論や同社の自動運転車が試験走行中に起こした3月の死亡事故などの危機を乗り越えようとしているさなかだ。バフェット氏はゴールドマンへの投資時と同じような条件をウーバーに提案。同氏からお墨付きと資金を得るウーバーは、その代わりに柔軟な出資条件を受け入れるというシナリオだった。

ウーバーのダラ・コスロシャヒCEO

フォトグラファー:Simon Dawson / Bloomberg

  ウーバーの広報担当者はコメントを控えた。バフェット氏のアシスタントに取材要請を伝えたが、同氏から今のところ返答はない。

  バークシャーの提案は、ウーバーが財務面で危機に陥った場合もバフェット氏の投資を守る一方で、ウーバーの企業価値が高まり続ければ大きな利益を生む転換型融資の提供だった。協議は非公開だとして関係者が匿名を条件に語った。そのうちの1人によると、バフェット氏による当初の提示額は30億ドルを大きく超えていた。

  ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)はバフェット氏による支援を望みながらも、同氏の持ち分を低めに抑えようと投資規模を20億ドルに減らすよう求めたとも関係者の1人は話した。

  バフェット氏はウーバーとの交渉を認めている。「ダラの熱狂的なファンだ。報道の一部は不正確だが、バークシャーがウーバーと協議したのは事実だ」とCNBCに語った。

原題:Buffett Said to Have Offered Uber $3 Billion But Talks Died (1)(抜粋)

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