JDドットコムの投資は「愚か」-過大評価銘柄だとヘッジファンド

  • ビットオートなどに「残念かつ愚かな投資」-APSのウォン氏
  • 創業者の劉強東氏による赤字経営も批判-JDは反論
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国2位の電子商取引会社JDドットコム(京東)の米国預託証券(ADR)は割高で、創業者の劉強東氏はいつまでも赤字を続けているとAPSアセット・マネジメントのウォン・コクホイ最高投資責任者(CIO)が公の場で批判した。

  ウォン氏は30日、ヘッジファンドや運用担当者が集まった2018年ソーン香港投資会議でJDを容赦なく批判。ビットオート・ホールディングスなどに「残念かつ愚かな投資」をしているとし、競争が激しい中国市場で利益を出すJDの能力の欠如に警鐘を鳴らした。ウォン氏は劉氏が生涯で黒字企業を経営したことがないと主張、JDに対するウォン氏自身の内部バリュエーションは「わずかなものだ」と話すと笑いが漏れた。

  シンガポールを拠点とするAPSで約30億ドル(約3260億円)を運用するウォン氏は、「私が見てきた全ての証拠はJDが過大評価された銘柄であることを私に示している。JDは苦境に陥っている」と話した。

  一方、JDは長期的な投資家は同社のビジネスを理解する必要があると反論。電子メールで配布した発表文で、「価値と規模の経済を生み出す垂直統合型の物流網など分野への投資で批判を受けているが、この業界はわれわれのビジョンへと向かっており、その逆ではないことを歴史は示している」と説明した。

  テンセント・ホールディングス(騰訊)が出資し、アリババ・グループ・ホールディングと激しい競争を繰り広げるJDは年間ベースで黒字になったことがないが、今年は黒字化する見込み。これまでは配送時間と質の管理改善に向けた自前の物流網を構築するコストが膨らんでいた。1-3月期の利益は市場予想に届かなかった。

  ウォン氏は「この2年で売上高が2倍余りになったにもかかわらず、JDはなお出血が続いている」と述べた。

原題:Hedge Fund Calls Out JD for ‘Silly’ Deals, Over-Hyped Stock (1)(抜粋)

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