4月鉱工業生産は予想下回る、増産にブレーキ-基調判断据え置き

更新日時
  • 鉱工業生産指数は前月比0.3%上昇の104.4
  • 経済の足踏みは想定より長い、失望する結果と東海東京・武藤氏
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

4月の鉱工業生産指数は、前月比で3カ月連続で上昇となったが、市場予想は下回った。基調判断は「生産は緩やかな持ち直し」に据え置いた。経済産業省が31日発表した。

キーポイント

  • 指数は前月比0.3%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は1.4%上昇)の104.4-前月は1.4%上昇
  • 前年同月比は2.5%上昇(予想は3.6%上昇)-前月は2.4%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、5月は前月比0.3%上昇、6月は0.8%低下-上方バイアスを補正した5月の試算値は1.3%低下


エコノミストの見方

  • 東海東京調査センターの武藤弘明チーフエコノミストは日本経済の足踏みが想定よりも長く、深刻である可能性が示唆される「失望する結果だ」と述べた。世界的なスマートフォン需要の弱さなどを反映し、電子デバイス部品の生産が低下の要因となっているという。強い景気回復の兆しがみられない中で日本銀行は現在の金融政策を続けざるを得ないとみている。
  • キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、マーセル・ティエリアント氏は、米の新たな自動車関税が「最大の脅威」だとの見方を示した。関税が課された場合、生産拠点の海外移転が進む場合も考えられると分析している。

詳細

  • 上昇は輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、低下は電子部品・デバイス工業、電気機械工業、化学工業(除医薬品)
  • 在庫の高止まりなどによって強気の生産が4月半ばに一部の業種で慎重な方向に修正、増産の勢いに若干ブレーキがかかった-経産省
  • 先行きの生産計画は必ずしも勢いがあるとはいえず、高い在庫水準も生産の重しとなる可能性-経産省
(エコノミストコメントを差し替え、詳細を追加しました.)
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