イタリア大統領、五つ星と同盟の動きを見極めへ-首相任命先延ばし

  • 首相に指名されているコッタレッリ氏は待機を余儀なくされる
  • 五つ星と同盟は次期政権・再選挙に関する条件で主導権争い

イタリアのマッタレッラ大統領

Photographer: Giulio Napolitano/Bloomberg
Photographer: Giulio Napolitano/Bloomberg

イタリアのマッタレッラ大統領は、新首相を任命する用意はできているものの、ポピュリスト政党の「五つ星運動」と「同盟」の動きに何らかの進展があるか待っている状態だ。

  政府高官によれば、五つ星と同盟による連立の試みがいったん挫折してから3日たち、マッタレッラ大統領は両党が再び連立政権発足を目指す用意があるかどうか見極めたい意向だ。次期首相に指名されている国際通貨基金(IMF)元高官のコッタレッリ氏(63)も待機を余儀なくされている。

  市場が29日のパニック状態から沈静化する中、マッタレッラ大統領は30日、ローマで最初にコッタレッリ氏、続いて五つ星のディマイオ党首と非公式に会談。政府高官によると、その結果、コッタレッリ氏の実務内閣は発足する用意が整っているものの、同氏とマッタレッラ大統領はポピュリストの2党が合意を探るための時間的猶予を与えることになった。

  ディマイオ党首と同盟のサルビーニ書記長はこの時間を利用してマッタレッラ大統領に圧力をかけている。大統領は五つ星と同盟の閣僚人事案で、ユーロ懐疑派のエコノミスト、パオロ・サボナ氏の財務相起用を拒否していた。主導権を争う両党は、共に次期政権ないし再選挙に関する条件の決定権を握ろうとしている。

  ディマイオ党首は30日、五つ星はイタリアのユーロ離脱を望んでいないとあらためて述べた上で、別の財務相候補を指名する用意があると表明した。しかしその後まもなく、サルビーニ書記長は自分は閣僚人事案を変えるつもりはないと発言した。五つ星のカステリ議員は、サボナ氏の問題が障害になっているとの見方を示唆した。

  世論調査の支持率では、五つ星が大きく下げているのに対し、同盟は2位に急浮上しており、組閣を巡る今後の交渉でサルビーニ書記長の立場は強くなっている。

  サルビーニ書記長は30日、イタリア北部のジェノバでの集会で、「われわれは先週、政権発足の用意を整えたが認められなかった」と語った。これより先、同書記長は五つ星からの連立の呼び掛けを拒否し、できるだけ早く再選挙を行うよう求めた。ただ、再選挙の時期については夏休みの関係で7月末は避けるべきだとした。

原題:Italy’s President Asks Populists: Call Me When You’re Ready (1)(抜粋)

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