5月30日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:加ドルなど資源国通貨が上昇、カナダ中銀の見解受け

  30日のニューヨーク外国為替市場ではカナダ・ドルが上昇。カナダ銀行(中央銀行)のタカ派的見解を受け、買いが膨らんだ。リスク選好の回復を背景に商品価格の上昇を受けて他の資源国通貨も上げた。イタリア政府が国債入札を無事こなし、ユーロ懐疑派が同国の経済政策のかじ取り役になるとの懸念が薄れる中、ユーロは前日の下落分を取り戻した。

  米ドルはカナダ・ドルに対し一時1.4%下げ、約1週間ぶり安値の1.2836カナダ・ドルを付けた。日中取引としては昨年12月以来最大の下げとなった。カナダ中銀は政策金利を据え置く一方、慎重な文言を声明から一部削除し、景気拡大の継続はより高水準の金利を正当化しているとの見方を「一層」強固にしていると述べた。声明発表後、カナダ2年債の利回りは1.93%まで上昇する場面があった。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%安。ユーロは対ドルで1.1%高の1ユーロ=1.1667ドル。ドルは対円で0.1%上げて1ドル=108円91銭、対カナダ・ドルで1.1%下げて1米ドル=1.2880カナダ・ドル。

  ユーロは1.2%高の1.1676ドルで日中高値を付けた。ユーロは良好なユーロ加盟国経済指標やイタリア国債相場の持ち直しが支援材料となった。

欧州時間の取引

  ユーロは対ドル市場で前日の下げを埋める展開で、1.1600ドルを回復。イタリアのポピュリスト政党2党が政権獲得に向けて最後の努力を始めたものの、イタリア国債相場は落ち着きを取り戻した。
原題:Loonie Boosted by BOC; Commodity Currencies Rally: Inside G-10(抜粋)
Euro Holds Gains After Italy Auction as Panic Eases: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反発-イタリア巡る懸念行き過ぎとの見方

  30日の米株式相場は反発。米国債市場では利回りが上昇した。イタリアの政局混迷に対する市場の反応は行き過ぎとの見方が広がった。

  • 米国株は反発、イタリア政局巡る懸念は行き過ぎとの見方
  • 米国債は下落-10年債利回りは2.86%
  • NY原油は3週間で最大の上げ、ドル下落が手掛かり
  • NY金は上昇、ドル下落や米GDP下方修正で

  S&P500種株価指数は3週間余りで最大の上げ。米10年債利回りが上昇し、金融株が買われた。金融株は前日、イタリアの政局を巡る懸念から大きく売られていた。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%高の2724.01。ダウ工業株30種平均は306.33ドル(1.3%)上げて24667.78ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時56分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.86%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は、3週間で最大の上げとなった。ドルの下落が手掛かり。市場は、貿易を巡る米中間の緊張状態や石油輸出国機構(OPEC)加盟国による生産計画見直しの可能性に注目している。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は1.48ドル(2.2%)高の1バレル=68.21ドル。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は2.11ドル上げて77.50ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに上昇。ドルの下落や第1四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正されたことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.2%高の1オンス=1306.50ドルで終了した。

  欧州では、イタリア10年債の利回りが一時32bp低下。国債入札を無難にこなしたことなどが背景にある。

  イタリア国債の一斉売りが世界のリスク資産にも波及していたが、この日は一服。イタリアで再選挙が実施されるとの見方はなおあるものの、一部では売りは行き過ぎとの見方が広がっている。

  GW&Kインベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、アーロン・クラーク氏は「イタリアの政権樹立失敗については、市場は神経質になっていたことからやや過剰に反応したかもしれない」と分析。「きょうは完全ではないが若干の反動が見られる。ただ多少の懸念が根強く続いていることも確かだ」と加えた。
原題:Stocks Rally as Fading Italy Woes Sink Treasuries: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rebounds With Boost From Dollar as OPEC Output Fears Ease
PRECIOUS: Gold Rises as Dollar Slips, U.S. Growth Lags Estimates

◎欧州債:イタリア反発、利回り曲線スティープ化-CPIで独弱含む

  イタリア国債は反発、イールドカーブはスティープ化した。あらためて連立政権樹立を目指すという「五つ星」ディマイオ党首の提案を「同盟」の指導者が却下し、再選挙に注目が戻った。国債入札で5年債は順調だったものの10年債の落札価格は低く、発行額も目標上限を下回った。

  29日の一斉売りが一服し、2年債の利回り低下が10年債を上回りカーブはスティープ化。入札で10年債の応札倍率は1.48倍と、前回上回る。発行高は18億2000万ユーロ、目標上限は22億5000万ユーロだった。

  ドイツ債は年限を問わず下落、利回り4-6bp上昇、強いインフレ統計に反応。
原題:BTPs Get Respite, CPI Hits Bunds; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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