イタリア:ポピュリストが政権獲得へ最後の努力-実務内閣は成立難航

  • ジョルジェッティ議員が首相候補となる可能性
  • コッタレッリ氏は30日午前に大統領と会談、閣僚名簿の発表なし

イタリアではポピュリスト政党2党が政権獲得に向けて最後の努力を始めた。マッタレッラ大統領が実務者内閣の首相として指名したカルロ・コッタレッリ氏の組閣の取り組みは進んでいない。

ジャンカルロ・ジョルジェッティ氏

フォトグラファー:Alessia Pierdomenico / Bloomberg

  反エスタブリッシュメント(既成勢力)政党「五つ星運動」と反移民の「同盟」はあらためて連立政権樹立に向けて動き出したと、党関係者2人が協議内容は非公開だとして匿名を条件に述べた。両党による政権発足は大統領が閣僚人事を拒否して阻まれていた。大統領府にコメントを求めたが応答はない。

  関係者の1人によると、同盟のベテラン議員、ジャンカルロ・ジョルジェッティ氏(51)が連立政権の首相候補となる可能性がある。また、同盟の指導部は依然、ユーロ懐疑派のエコノミスト、パオロ・サボナ氏の入閣を主張している。同氏の財務相指名を大統領が拒否し、連立政権樹立はいったん頓挫していた。

マッタレッラ大統領と会談後に議会に到着したコッタレッリ氏(右)

フォトグラファー:Andreas Solaro / AFP via Getty Images

  元国際通貨基金(IMF)高官のコッタレッリ氏(63)氏は30日午前に非公式に大統領と会談したと政府当局者が明らかにしたが、会談終了後も閣僚名簿の公表はなかった。同氏は29日に名簿を提出するとみられていた。組閣にこぎ着けても議会で信任を得るのは難しそうだ。

  五つ星のディマイオ党首は29日夜の集会で、政治危機の解決のためマッタレッラ大統領と協力する用意があると言明した。同党首と同盟のサルビーニ書記長は、両党が握る議会での過半数をてこにコッタレッリ氏が率いる選挙管理内閣の信任を阻止する決意を表明している。議会で信任が拒否されれば選挙となる。

マッタレッラ大統領

フォトグラファー:Alessia Pierdomenico / Bloomberg

  マッタレッラ大統領は反欧州連合(EU)の政権が誕生するのを阻止しようとしたが、五つ星と同盟が新たな選挙で議席を増やす恐れが浮上している。

原題:Italy’s Populist Allies Make Eleventh-Hour Push for Power(抜粋)

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