債券は下落、過度のリスク回避修正で売り圧力-2年債入札は無難通過

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  • 新発20年債利回り0.505%、新発30年債利回り0.715%にそれぞれ上昇
  • カーブはブルフラット化の反動でスティープ-SMBC日興

債券相場は下落。イタリアの政治不安を背景に進んだ過度なリスク回避の動きが修正され、超長期債を中心に売り圧力が掛かり、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。

  31日の現物債市場で新発20年物の164回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.505%で推移。新発30年物58回債利回りは0.715%、新発40年物の11回債利回りは0.865%と、それぞれ1.5bp上昇した。前日は新発20年債利回りが0.495%、新発30年債利回りが0.695%と、ともに4月19日以来の水準まで低下していた。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「円債相場はきのうの上昇分を吐き出す展開となり、イールドカーブはブルフラット(平たん)化の反動でスティープ気味になった」と指摘。「10年債利回り0.03%、20年債利回り0.5%を割り込むと戻り売りや利益確定売りが出やすい面もある」と言う。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債はまだ出合いがなく、28日以来の取引不成立となる可能性がある。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比6銭安の150円98銭で取引を開始。いったん151円00銭まで水準を切り上げた後は150円96銭まで下落。その後は午前に形成されたレンジ内での動きが続き、結局は7銭安の150円97銭で引けた。

  30日の欧州債市場ではイタリア国債が反発した一方、投資避難先として買われていたドイツ国債が下落。一時2013年以来の水準まで拡大していた両国債の10年債利回り格差は縮小した。米国債相場も下落し、10年債利回りは7bp高い2.86%程度で取引を終えた。

2年債入札

  財務省が実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円49銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.91倍と、前回の5.39倍を下回った。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6厘と、前回の1厘から拡大した。

  SMBC日興の竹山氏は、「2年債入札の結果は悪くなかったが、金利低下につながるような強い結果でもなかった」としている。

過去の2年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

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