Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が反発-イタリア懸念行き過ぎとの見方

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30日の米株式相場は反発。米国債市場では利回りが上昇した。イタリアの政局混迷に対する市場の反応は行き過ぎとの見方が広がった。

  • 米国株は反発、イタリア政局巡る懸念は行き過ぎとの見方
  • 米国債は下落-10年債利回りは2.86%
  • NY原油は3週間で最大の上げ、ドル下落が手掛かり
  • NY金は上昇、ドル下落や米GDP下方修正で

  S&P500種株価指数は3週間余りで最大の上げ。米10年債利回りが上昇し、金融株が買われた。金融株は前日、イタリアの政局を巡る懸念から大きく売られていた。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%高の2724.01。ダウ工業株30種平均は306.33ドル(1.3%)上げて24667.78ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時56分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.86%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は、3週間で最大の上げとなった。ドルの下落が手掛かり。市場は、貿易を巡る米中間の緊張状態や石油輸出国機構(OPEC)加盟国による生産計画見直しの可能性に注目している。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は1.48ドル(2.2%)高の1バレル=68.21ドル。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は2.11ドル上げて77.50ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに上昇。ドルの下落や第1四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正されたことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.2%高の1オンス=1306.50ドルで終了した。

  欧州では、イタリア10年債の利回りが一時32bp低下。国債入札を無難にこなしたことなどが背景にある。

  イタリア国債の一斉売りが世界のリスク資産にも波及していたが、この日は一服。イタリアで再選挙が実施されるとの見方はなおあるものの、一部では売りは行き過ぎとの見方が広がっている。

  GW&Kインベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、アーロン・クラーク氏は「イタリアの政権樹立失敗については、市場は神経質になっていたことからやや過剰に反応したかもしれない」と分析。「きょうは完全ではないが若干の反動が見られる。ただ多少の懸念が根強く続いていることも確かだ」と加えた。

原題:Stocks Rally as Fading Italy Woes Sink Treasuries: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rebounds With Boost From Dollar as OPEC Output Fears Ease
PRECIOUS: Gold Rises as Dollar Slips, U.S. Growth Lags Estimates

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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