女性差別の撲滅、中国では厳しい闘い-あからさまな評価に寛容な文化

  • エアビーアンドビーなどのプラットフォームに多くの情報寄せられる
  • 配車サービスを利用した女性が殺害される事件が5月に発生

民泊仲介サービスの米エアビーアンドビーは差別や挑発的で下品な言葉遣いをプラットフォーム内で禁止しているが、中国では女性の容姿に関するコメントが散見される。

  女性の見た目について語ることがオンラインサービスの面白い側面だとこれまで見なされていた中国だが、今はそうした行為は個人の安全性を脅かすリスクをはらむと批判されている。長く性差別に無頓着だった中国だが、最近起きた事件で人々の意識も高まりつつある。

エアビーアンドビーのアプリ

Photo by Carl Court/Getty Images

  エアビーアンドビーを頻繁に利用し容姿についてのコメントが寄せられていた北京のスン・チエンさん(30)は「褒め言葉だと捉え、誇りさえも感じていた。でも最近の出来事でこうしたプラットフォームに私の個人情報を過度にさらすことを考え直すようになった」と話す。彼女は評判を高めたいホスト側から容姿の優れた友人を紹介したら値引きすると言われたこともあるという。

  中国では配車サービスの滴滴出行を利用した女性が殺害される事件が5月に発生。容疑者の運転手が犠牲者の容姿について語っていたとされ、滴滴出行はその後、容姿についてのコメントを規制する予防措置を講じた。エアビーアンドビーや中国の同業「小猪」のプラットフォームには女性に関する多くの情報が掲載されている。 

  サンフランシスコに本社を置くエアビーアンドビーは詳細な「コンテンツポリシー」で何十もの禁止項目を挙げているが、「美しい妹の何と長い脚」や「貸し主と彼女のお母さんが2人ともセクシー」などとコメントする中国の利用者もいる。宿泊した家のオーナーを「セクシーで情熱的な伝説の美人」だと記している者もいた。

  エアビーアンドビーは同社の「コミュニティーメンバーに対する個人的な安全リスク」となったり「プライバシー権」を侵害したりする可能性のあるコメントを削除すると約束。5月29日の発表文で「いじめやハラスメントは受け入れることのできないポリシー違反だ。オンラインおよびオフラインの双方でわれわれのコミュニティーの安全性が優先課題だ」と説明した。

  世界の大半において女性を容姿で評価することは受け入れられなくなりつつある。だが中国文化は資産や体重、社会的地位などあらゆることをあからさまに評価することについて極めて寛容だ。

  中国だけでなく米シリコンバレーでの経験もあるエンゼル投資家の馬睿氏は「中国人女性の間にこうした行為は不快だとするコンセンサスはないと思う。そこに断絶がある」と指摘。「闘いは極めて厳しいものになるだろう」と述べた。

原題:Sexist Comments Flourish Across Airbnb Reviews in China(抜粋)

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