イタリア震源の混乱、FOMC見通しにも影響-追加利上げ1回のみか

  • 年内計4回の米利上げ見通し後退-ユーロドル先物オプションが示唆
  • FF金利先物市場では6月に見込まれる利上げ後の追加を疑問視
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in this photograph taken with a tilt-shift lens in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Sept. 15, 2015. While economists are almost equally divided on whether Federal Reserve chair Janet Yellen will raise U.S. interest rates this week, the bond market suggests policy makers will wait. Photographer: Andrew Harrer/
Photographer: Andrew Harrer/

イタリアを震源とするこのところの市場混乱は、米金融当局の年内の追加利上げに対する投資家の確信を揺るがせている。

  ユーロドル先物のオプション動向は、今年の利上げ回数は計4回との見方がトレーダーの間で後退し始めた状況を示している。米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の四半期予測より1回多かった市場見通しの変化は、フェデラルファンド(FF)金利先物の価格上昇からもうかがえる。

  FF金利先物の価格上昇は既に、今月1、2両日開催のFOMCの議事録が公開された23日に始まっていた。議事録によれば、超過準備の付利(IOER)をFF金利誘導目標の上限を「若干下回る」水準に設定することで金融政策の手法に「技術的な微調整」を加えることが適切であり得るとの点にメンバーが「おおむね同意」した。

  議事録公表前に先物市場では9月までに年内3回目の利上げがあると織り込まれ、年末までに4回目があるとの見方が浮上し始めていた。が、その後の世界市場の混乱と安全資産としての米国債買いが加わり、FF金利先物(19年1月限)が示唆する水準は2.07%と、22日の2.295%を下回っている。この変化は、6月に見込まれる利上げ後の追加利上げ見通しが崩れた状況を示唆する。    

  ジェフリーズのマネーマーケット担当エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「市場参加者はFOMCとその見通しに疑問を抱いている」とし、「1回の追加利上げを織り込む市場に戻っている公算がかなり大きい」と述べた。

  米市場29日午前のユーロドル先物12月限のオプション取引では、今年1-3月に年内計4回の利上げを見込んで開始されたポジションの解消が5万枚前後あったと、ロンドンとシカゴのトレーダーらは指摘。ポジション全体の規模はこの2倍余りだったため、さらなる解消が今後あり得ることが示唆される。

原題:Bond Traders’ Confidence in Fed Rate Path Crumbles Amid Turmoil(抜粋)

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