中国経済、緩やかに減速-リアルタイムデータ取り入れた新指標が示す

  • 貿易相手国や中小企業の動向、株価、商品価格など8つの要素を勘案
  • BEデータは民間の実情をより反映-政府指数は国有部門寄りの傾向

中国経済が緩やかに減速しつつある。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のフィールディング・チェン氏が開発した新たな経済活動の指数が示した。

  チェン氏は民間先行指標などを一つの指数に初めてまとめた。金融や不動産バブルを抑制する当局の取り組みが中国経済の一部に影響を及ぼしているが、これは価格決定力の向上や世界貿易の最近の堅調による追い風を受ける工業部門で和らげられていることを「ダッシュボード」が示している。

「ダッシュボード」

  このダッシュボードは世界2位の経済大国である中国の景気を具体的に検証するため、政府発表のデータから独立した形で中国の貿易相手国や中小企業の動向、セールスマネジャー、不動産、株価指数のCSI300、銅や鉄鉱石など商品価格の8つの要素を勘案した。

  BEの指数はこれらの変動の3カ月加重平均に基づいており、単月の変化をならした。中国国家統計局が31日発表する5月の製造業購買担当者指数(PMI)や韓国の輸出など5つの指標を加えた完全なダッシュボードはBEが来月の早い時期に公表する。

  リアルタイムの市場価格やビジネス調査に基づくダッシュボードのデータは、民間部門の実情をより反映する一方、当局の指数は国有部門寄りの傾向にあるとチェン氏は説明した。

  同氏は「4月の製造業活動の力強さはサプライズだったが、今後数カ月も続くことはないだろう」と指摘。中国経済は不動産やインフラ、消費需要の減速により見合ったものになるとの見通しを示した上で、「今年は緩やかに減速するとわれわれは見込んでいる」と話した。

原題:China’s Economy Is Battling Slowdown, Earliest Indicators Show(抜粋)

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