ボラティリティー市場、イタリアの政治混乱を過小評価-モルガンS

  • ユーロと欧州株のボラティリティー、10年ぶりの低水準にとどまる
  • 不安が生じていながら、動きがないのは注目に値する-アナリスト

イタリアの資産を現在かく乱しているリスクを考慮すると、世界市場は少し落ち着き過ぎであり、この状態が続く公算は小さいとモルガン・スタンレーはみている。

  ユーロ圏第3位の経済規模を持つイタリアの政治混乱で、2年物のイタリア国債利回りは今月に入り急上昇。このまま行くと月間では、単一通貨ユーロの存続が危ぶまれる事態となった債務危機に欧州が巻き込まれていた2012年5月以降で最大の上昇となる。一方、米国債利回りは29日の取引で若干低下したものの、ボラティリティー指数は2月の高値に比べて極めて低い水準にとどまったままだ。

  アンドルー・シーツ氏を含むモルガン・スタンレーのアナリストらは28日のリポートで、「特にイタリアの経済と債務残高の規模を考慮すると、この難局に対して明確な打開策を持ち合わせていないのは厄介な問題だ」と指摘。「こうした不安が生じていながら、何も動きがないのは注目に値する」とボラティリティーについて述べた。

  同行によると、通貨ユーロと欧州株のインプライドボラティリティーは依然として10年ぶりの低水準にある。欧州株のボラティリティーは過去1週間に上昇したものの、危機当時の高水準をはるかに下回ったままだ。

  同アナリストらは、グローバルストラテジーの枠組みで欧州株の「オーバーウエート」を継続しながらも、その判断を最近見直し、現在は欧州株とユーロのボラティリティー指数が「周辺国リスク」を織り込む機会を逸したとみて、取引の好機とみている。
           
原題:Italy Woes Mispriced in Volatility Markets, Morgan Stanley Says(抜粋)

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