【個別銘柄】Jディスプなど液晶売り、日本紙急落、東海カボン大幅高

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  • アップルが来年新型モデルを有機ELで発売の観測、関連銘柄に明暗
  • 日本紙は赤字計画や減配嫌気、増額発表の東海カボンは戦略も評価

29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  液晶関連:ジャパンディスプレイ(6740)が前日比8%安の127円、シャープ(6753)が3%安の2963円、ミネベアミツミ(6479)が5%安の2036円など。米アップルが2019年にリリースする全ての「iPhone(アイフォーン)」の新型モデルに有機ELを採用することを決めたと韓国の電子新聞が報道。大和証券の石黒英之シニアストラテジストは、市場では新型モデルは液晶と有機ELの両方で発売されると考えられていたとした上で、報道が事実なら日本の液晶メーカーは有機ELをうまく量産できていないためネガティブと指摘。一方、搭載モデルの販売台数増加が予想される有機EL関連にはプラスとみる。保土谷化学工業(4112)は3.6%高の4030円、平田機工(6258)は1.9%高の7930円。

  日本製紙(3863):8.7%安の1882円。未定としていた19年3月期純損益計画を180億円の赤字と発表、前期は78億4700万円の黒字だった。洋紙事業で抄紙機8機の運転を停止するなど生産体制の再編成に伴い、固定資産の減損損失など特別損失約200億円を織り込んだ。配当計画も年間で1株30円とし、前期実績の60円から減配を見込む。

  東海カーボン(5301):9.2%高の2118円。18年12月期純利益計画を468億円から686億円に上方修正、韓国東海カーボン(TCK)の連結子会社化で特別利益が発生する。ゴールドマン・サックス証券は、黒鉛電極の一本足打法ではなく、カーボンブラック、ファインカーボンの3本柱でバランスの取れた経営を志向する同社にとって、戦略的な意味合いの大きい動きと評価した。

  住友金属鉱山(5713):2.6%安の4221円。大和証券では、当面の業績は銅鉱山の操業トラブルや品位低迷が重しとなるほか、電池材料の販売数量拡大に関しては搭載車の生産や販売不振などに留意する必要があると指摘。チリのカンデラリア鉱山での露天掘り採掘壁面の崩落に伴う生産減やモレンシーおよびセロベルデ鉱山での短期的な鉱石品位低迷などを踏まえて実体ベースで業績予想を下方修正した。目標株価は4800円から4500円に下げ、投資判断「中立」を継続した。

  古河電気工業(5801):2.6%安の4375円。野村証券は、電力ケーブルなどのエネルギーインフラ事業での赤字受注が見込まれるなどで、4-6月期営業利益は80億円と前年同期の104億円に比べて低調と予想、ごく短期的には株価上昇が期待できないとした。赤字受注が従来予想の前期から今期にずれた影響などで19年3月期営業利益予想を530億円から480億円へ下方修正、目標株価は6500円から5400円へ下げた。

  リコー(7752):4.1%安の964円。インドの会社法審判所に会社更生手続き開始を申し立てていた連結子会社のリコーインドについて、更生手続き開始の決定がなされたと発表。リコーインドは、経営陣の刷新やコスト削減を進めてきたが赤字が継続、主要取引先との関係悪化もあり、昨年10月にリコーは追加の再建支援を打ち切った。現時点でリコーの19年3月期の業績計画に変更はないが、修正が必要な場合は速やかに公表するとしている。

  RIZAPグループ(2928):16%高の1987円。公募増資などで最大約394億円を調達すると発表。RIZAPボディメイク事業の拡充など成長投資を加速する。同時にカルビーの松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が最高執行責任者(COO)に就任する人事も発表したため、将来の事業戦略への期待が高まった。

  ぐるなび(2440):7.6%安の921円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1500円から770円に下げた。1契約当たりの月間平均収入(ARPU)の減額が継続し収益基盤が縮小していると指摘。業績不振は、飲食店の人手不足の影響に伴う販促費の伸び悩みに加え、メディア価値が低下しつつあるためとみる。飲食店業務支援分野を強化する意向だが、事業拡大は容易ではなく回復シナリオは想像しがたいとした。

  ダイドーグループホールディングス(2590):2%高の6220円。2-4月期営業損益は7億2400万円の黒字と、5300万円の赤字だった前年同期から回復した。国内飲料事業は苦戦したが、海外飲料事業、医薬品関連事業、食品事業の売り上げが好調に推移した。SMBC日興証券は、第1四半期は順調な立ち上がりと評価。ただ、国内飲料で厳しい状況が続くなど第2四半期以降は課題が多いともみている。

  テクマトリックス(3762):6.3%高の2182円。大和証券は投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」、目標株価を2180円から2560円に上げた。情報セキュリティー製品や医療向けサービスを中心に需要は強く、国立研究開発法人向けの開発やネットワーク端末脅威対策プラットフォーム製品の金融機関向け販売なども収益に寄与すると予想した。

  山九(9065):2.9%高の6050円。野村証券では業績予想を増額し、目標株価を6000円から6700円へ変更した。19年3月期は機工事業で国内でメンテナンス・工事需要の増加が見込まれ、物流事業でも収益性改善が進むとして、営業利益予想を333億円から351億円(会社計画320億円)へ増額。来期も351億円から379億円へ引き上げた。投資判断は「買い」継続。

  ニチコン(6996):2.5%高の1397円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1350円から1600円に上げた。投資判断は「オーバーウエート」を継続。アルミ電解コンデンサーの需要増加で収益が拡大方向にあり、横ばいとする会社側の今期営業利益計画は為替動向や価格条件の好転を踏まえると保守的と分析。19年3月期の営業利益予想を68億円から69億円(会社計画62億円)、来期を86億円から90億円に増額した。  

  レオパレス21(8848):3.7%安の824円。29日午前、施工物件での界壁工事の不備について午後4時に記者発表すると開示し、午後の取引で売られた。

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