イタリア2年債利回り、ユーロ導入後で最大上昇-世界にパニック波及

更新日時
  • 2年債利回りは169ベーシスポイント上昇
  • 10年物米国債利回りは13bp低下、4月12日以来の低水準に

29日の欧州国債市場でイタリアの2年債利回りがユーロ導入後で最も大きな上昇となり、パニックは世界の債券市場に波及した。

  イタリアのポピュリスト政党が再選挙に向けて走り出す中、投資家はユーロ圏周辺国の国債を敬遠し、米国債と英国債の質へと逃避した。

  欧州債市場では流動性が低下し、スペイン債の一角とイタリア債の大半の市場で限られた注文しかなく、取引に慎重な姿勢を示唆している。ロンドン在勤のトレーダー2人が公に発言する権限がないとして匿名を条件に述べた。

  トロント・ドミニオン銀行の世界戦略責任者リチャード・ケリー氏は「『まず売れ、質問は後だ』という市場の雰囲気だ。最悪シナリオへの恐怖というだけで、特定の事象に結び付けることはできない」とし、「ユーロ圏債務危機を連想させる動きであることは疑問の余地がない」と語った。

  ロンドン時間午前10時42分現在、イタリア2年債利回りは169ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.59%。一時は2012年以来の高水準となる2.83%に達した。10年債利回りは56bp上昇の3.31%と4年余りで最高。

  ポルトガル10年債利回りも一時47bp上昇の2.54%となり、ラホイ首相が不信任投票に直面しているスペインでは22bp上昇の1.74%。一方、10年物米国債利回りは一時13bp低下の2.80%と4月12日以来の低水準を付けた。英国の10年債利回りも12bp低下し1.20%。

原題:Italian Bonds Caught in Meltdown Send Global Markets Into Panic(抜粋)

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