NY原油(28日):続落-サウジとロシアが増産のシグナル

  • OPECとロシアなどは原油市場が均衡取り戻したと結論付けた
  • 22日から始まった下げ局面で、それ以前の5月の上昇分は消された

ニューヨーク原油先物相場は28日、続落し、この3カ月余りで最長の下げ局面となりそうだ。サウジアラビアとロシアが増産を検討していることが材料視された。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時3.1%安となった。25日終値は4%安だった。協調減産に参加する石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国が、原油市場は4月に均衡を取り戻したと結論付けた後、サウジとロシアは若干の増産を示唆した。

  先週22日から始まった下げ局面で、それ以前の5月の上昇分は消された。5月に入って、トランプ大統領がイラン制裁を再開したほか、ベネズエラ危機の深刻化により先物相場は3年半ぶりの高値を付けていた。

  プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏は電話インタビューで、「市場は現在、OPECが増産する可能性を織り込んでいる」と指摘。日量80万-100万バレルの増産では、イランとベネズエラで見込まれる減少分を「辛うじて」埋め合わせる程度だが、「市場はそれを大幅な増産と受け止めている」と説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は28日午後0時32分(日本時間29日午前1時32分)現在、前週末比1.77ドル(1.2%)安の1バレル=66.68ドル。この日はメモリアルデーの祝日のため決済は29日に持ち越される。ロンドンICEのブレント7月限は1.13ドル安の75.58ドル。

原題:Oil Extends Slump as Saudi Arabia, Russia Signal Output Increase(抜粋)

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