人民元の底堅さ、預金準備率引き下げ見込むアナリストにも安心感

  • 中国と米国の10年債スプレッド、16年以来の低水準近く
  • 7月と10月に各50bpの準備率引き下げを予想-ANZ

中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が示した「心地良い」レンジを超えて縮小している中国国債と米国債の利回り格差(スプレッド)は、中国の預金準備率のさらなる引き下げに一切障害とならないことが明らかになるだろうと、アナリストは指摘する。

  中国10年債利回りの同年限の米国債利回りに対するスプレッドはわずか65ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2016年以来の低水準近くになっている。易綱総裁は4月、90bpの利回り格差が「心地良い」との認識を示し、米金融当局が政策金利を引き上げる中でも同スプレッドは80-100bpで推移してきた点を強調していた。

  前回4月の預金準備率引き下げをきっかけに中国10年債利回りが16年12月以来最も大きく下げたことを踏まえると、現在ようなのスプレッド縮小の下で銀行の預金準備率に依然引き下げ余地があるのかどうかという疑問が浮上する。中国民生銀行調査部の王一峰アナリスト(北京在勤)は、その鍵は人民元が握ると述べた上で、人民元の底堅さは人民銀が預金準備率の引き下げに不安を感じずに臨めることを意味すると語った。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループの曲天石エコノミスト(上海在勤)は「人民銀が7月と10月にそれぞれ50bpずつ預金準備率を引き下げると当行は予想している」と述べた上で、「中国国債と米国債の利回り格差は長期的に一段と縮小する可能性がある」と付け加えた。

原題:Yuan Gives Comfort to Analysts as China-U.S. Yield Gap Dwindles(抜粋)

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