スペイン最大野党、首相の不信任決議案-シウダダノスは総選挙求める

  • 与党・国民党の元財務担当者が汚職で有罪-野党攻勢のきっかけ
  • 生じつつある不透明感は政権不在が起きた16年に匹敵-政府内部報告

スペイン最大野党の社会労働党は25日、ラホイ首相に対する不信任決議案を提出した。別の党、シウダダノスも首相が解散・総選挙を実施しなければ、同様の措置に踏み切る姿勢を示した。裁判所が与党・国民党の元財務担当者に汚職で約33年の禁錮刑を言い渡したほか、恩恵を受けたとして同党に罰金支払いを命じたことで、政権のアキレス腱(けん)が露呈した。

  同国の経済成長は5年目に入ったが、不信任動議で政治が停滞すれば、国内総生産(GDP)から48億ユーロ(約6150億円)余りがそがれる可能性があると、ブルームバーグ・ニュースが入手した政府の内部報告書は試算している。同報告書によれば、「生じつつある不透明感は2016年の状況に匹敵する」。当時は数カ月にわたって、政権不在の事態が起きた。

  最近の世論調査では国民の政党支持が割れている状況が浮き彫りになっている。カタルーニャ自治州の独立に強硬反対することで支持が急増したシウダダノスを除けば、選挙実施はどの政党にとってもマイナス。ウェブサイトのエレクトマニアによると、実施された場合、下院(350議席)での国民党の議席は85前後と現在の134から減少、社会労働党は83に減らして第3党に転落する見込み。シウダダノスは3倍弱に増えて93議席になると予想されている。

原題:Rajoy Refuses to Be Written Off as Spain Rivals Seek Ouster (2)(抜粋)

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