イタリア:9月選挙も-大統領が閣僚人事介入、ポピュリスト組閣断念

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  • 9月9日に選挙の可能性とコリエレ・デラ・セラ
  • 大統領はカルロ・コッタレッリ氏と28日会談へ
Photographer: Alessia Pierdomenico/Bloomberg
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イタリアではポピュリスト2党の指導者が組閣を断念し、政治的な混迷が一段と深まった。ポピュリスト側が選んだユーロ懐疑派の財務相候補の起用をマッタレッラ大統領が拒否した。

  これを受け、反エスタブリッシュメント(既成勢力)政党「五つ星運動」は大統領を弾劾する提案を検討していると言明。反移民の「同盟」のサルビーニ書記長は事実上、再選挙を呼び掛けた。選挙は9月9日に実施される可能性があると、イタリア紙コリエレ・デラ・セラが28日報じた。

ポピュリストの首相候補コンテ氏

フォトグラファー:Alessia Pierdomenico / Bloomberg

  ポピュリスト政権誕生の可能性が当面は後退したことで、ユーロは上昇。ローマ時間28日午前8時22分現在は0.6%高。ただ、再選挙がほぼ確実となり同盟が支持率を高めている様相の中で、混迷は最終的にポピュリスト勢力に有利とみられる。

  マッタレッラ大統領は27日夕、五つ星運動と同盟が推すパオロ・サボナ氏の財務相指名を拒否した。イタリア憲法の下では大統領が首相および閣僚を指名する。閣僚人事は首相の選択に委ねられるが、マッタレッラ大統領はこれに介入したことになり、サルビーニ書記長と五つ星のディマイオ党首はともに激怒した。

  大統領は国益に反することや、債券利回り上昇と市場懸念が家計に与える打撃などを拒否の理由に挙げた。ムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日にイタリアの格付けを引き下げ方向で見直すと発表していた。ディマイオ氏はこれを組閣妨害だとして批判した。

  マッタレッラ大統領は国際通貨基金(IMF)元財政局長のカルロ・コッタレッリ氏を官邸に呼んだ。28日午前11時半から会談する予定だと当局者が同日明らかにした。再選挙までの暫定政権樹立を要請される可能性がある。

原題:Italy Falls Into Political Chaos as Populists Slam President (1)(抜粋)
*ITALY’S COTTARELLI TO MEET PRESIDENT AT 11.30: OFFICIAL

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