5月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、ユーロは政情不安で下落-連休控え薄商い

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ブルームバーグのドル指数は週初からの下げを埋め、週間でプラスに回復した。同指数は週間ベースで6週連続高となる。米国は28日がメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日で3連休となることから、25日は薄商いとなった。

  ユーロは対ドルで下落し、週間ではこれで6週連続安。欧州連合(EU)内の政治リスクを受けてユーロ売りが広がった。イタリアとスペインの政局を巡る不安が再燃し、10年債で比較したドイツとイタリアの利回り差は2ポイント超と、2014年以降で最大となった。

  ニューヨーク時間午後4時52分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%高。ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.1647ドル。ドルは対円で0.2%上げて1ドル=109円48銭。

  トランプ米大統領はこの日、米朝首脳会談が6月12日に実施される可能性はまだあるとの認識を示したが、為替市場の反応は限定的だった。

  主要通貨で下げが目立ったのはノルウェー・クローネとカナダ・ドル。原油相場の値下がりが影響した。

欧州時間の取引

  28日は英国も祝日となることから、欧州時間には米英の3連休を控えたポジション調整が影響した。前日にトランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を発表した後に、北朝鮮が会談に依然前向きでいつでも応じる用意があると表明したことを受けて、円はアジア・欧州時間に軟調に推移した。
原題:Dollar Completes Recovery as Politics Weigh on Euro: Inside G-10(抜粋)
Dollar Heads for First Weekly Loss Since Mid-April: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が続落、サウジ増産示唆で原油は4%安

  25日の米株式市場では、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が続落。米朝首脳会談を中止したことに対し北朝鮮から「温かく生産的な言葉」があったとのトランプ米大統領のツイートが材料視される中、荒い値動きとなった。米国債は大幅続伸。イタリア、スペインの政局を巡る不安で欧州周辺国債が大幅安となり、ドイツ国債が上昇したのに連れた。

  • 米国株はS&P500とダウ平均が続落、エネルギー株が売られる
  • 米国債は大幅続伸、ドイツ国債に連れ高-10年債利回り2.93%
  • NY原油は大幅続落、4%下げ70ドル割れ-サウジが原油増産を示唆
  • NY金は小反落、米朝の最新情勢手掛かりに週足では上昇

  メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日で米市場が3連休となることから、薄商いとなった。ナスダック総合指数は半導体株の好調を受けて上昇。原油相場の大幅下落を受けてエネルギー株は売りを浴び、S&P500エネルギー指数は2.6%安を付けた。

  S&P500種は前日比0.2%安の2721.33、ダウ平均は58.67ドル(0.2%)下げて24753.09ドル。この日、米東部時間午後2時までの短縮取引だった米国債市場では、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.93%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅続落。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国が今年後半に産油量を回復させる可能性が高いと述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は2.83ドル(4.0%)下げて67.88ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は2.35ドル安の1バレル=76.44ドルで終了。

  ニューヨーク金相場は小反落。ただ今週は、米国と北朝鮮を巡る政治情勢が注目される中で逃避需要が高まり、0.9%高と3月23日までの週以降で最大の上昇率を記録した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.1%安の1オンス=1309.00ドルで終了。

  米朝関係をめぐる不透明感に加えて、欧州では、スペインのラホイ首相に対し、解散総選挙を実施しなければ不信任動議を支持する用意があるとスペイン最大野党が表明。イタリアではポピュリスト政党の台頭で、投資家は同国がユーロを離脱するリスクを意識し始めた。

  米国債は中期ゾーンを中心に軒並み値上がり。5年債と30年債の利回り差が拡大した一方、2年債と10年債の利回り差は縮小した。
原題:Stocks Mixed as Crude Plunges the Most in a Year: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Follow Bunds Higher After European Peripherals Hit(抜粋)
Oil Plunges Most in 11 Months as Saudis Hint Taps Will Open Up(抜粋)
PRECIOUS: Gold Posts Best Week Since March on Political Concerns(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が安い、政局不安で-ドイツ国債は上昇

  25日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。イタリアとスペインの政局を巡る不安再燃が背景。一部のECB当局者が成長減速を懸念しているとするロイター通信の報道も材料視された。
  スペイン国債はアンダーパフォーム。ラホイ首相が解散総選挙を実施しなければ首相に対する不信任動議を支持する用意があると、スペイン最大野党が表明。

  イタリア国債の動きも目立ち、2年債利回りは2014年以来最高に。

  市場では債券購入終了の6カ月後にECBが利上げすると予想されているが、一部ECB当局者は景気が減速した場合はこうしたシナリオは難しくなると述べたとロイター通信が報道。これを受けてドイツ国債が一段高となった。

  週明け28日は英国と米国の市場が祝日のため休場となる。
原題:Political Jitters Hit Peripherals; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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