主要生保8社:前期基礎利益7.4%増、外債積み増し・配当増が寄与

主要生保8グループの前期(2018年3月期)連結決算が25日出そろった。保険本業からの収益を示す基礎利益は合計で、前の期に比べて7.4%増の2兆9100億円となった。外国債券の積み増しや国内株式の配当増による利息・配当金収入増加などが寄与した。

  日本生命保険は、外債の利率上昇や株式配当の増加を背景に同5.4%の増益。明治安田生命保険は16年3月に子会社化した米生保スタンコープの業績貢献もあり、同18%増で過去最高益。富国生命保険も7.6%増で開示以来の最高益となった。予定利率の引き下げによる貯蓄性商品の販売減少や一時払い商品の販売を抑制する中、保障性商品の販売に注力し、櫻井祐記常務執行役員は「危険差益もそれなりに確保、利差益も確保した」と述べた。

  8グループ合計の連結保険料等収入は、貯蓄性商品の販売抑制や予定利率の引き下げの影響で3.8%減の22兆7200億円。明治安田生命は米生保子会社や外貨建て一時払いが貢献、主力商品が堅調で増収だったほか、日本生命も傘下の三井生命の増収や買収した豪生保の通期連結化で増収を確保したのに対し、住友生命保険は前の年に貯蓄性商品の販売が高水準だった反動で22%も減少した。

  今期(19年3月期)の基礎利益は5グループが減少を見込む。富国生命保険の櫻井常務執行役員は「前期は運用がうまくいったが、この状況が続くかは分からない。場合によっては市場が不安定な可能性もあり、今年の延長線上ではなく慎重に考える」と述べた。

  一方、前期と同額程度の基礎利益を見込む明治安田生命の荒谷雅夫専務執行役は「1ドル=110円などの現状の運用環境なら、一過性ではなく前期並みの収益を計上できる構造になってきている」と話す。

億円(%)
保険料等収入基礎利益利差損益(実績)最終利益
かんぽ実績
予想
42365(-16.0)3862(-1.0)
減少
 659(786)
縮小
1044( 17.9)
 880(-15.8)
日本実績
予想
54221(  3.6)
減少
7228( 5.4)
減少
1774(1170)
減少
2439(-19.2)
第一実績
予想
48846(  9.3)5738( 8.5)
5400程度
1472(883)
縮小
3639( 57.4)
2200(-39.5)
明安実績
予想
30244(  5.5)
32000程度
5851(17.9)
5850程度
2225(1748)
増加
2650(18.5)
住友実績
予想
26887(-22.3)
増加
3636( 9.2)
減少
 664(569)
順ざや
 698( 24.6)
T&D実績
予想
14837( -1.4)1484(-6.8) 423(298) 776(  3.2)
 790(  1.8)
富国実績
予想
 5972( -7.9)
微増
 985( 7.6)
減少
 353( 215)
減少
 412( 9.8)
朝日実績
予想
 3850(  0.3)
横ばい
 301(36.7)
横ばい
-577(-621)
逆ざや減少
262(-10.6)
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