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北朝鮮は米国側といつでも会談の用意-米国に会談中止の再考促す

更新日時
  • 金桂冠第1外務次官がKCNA通じて声明発表
  • 北朝鮮は和平への取り組みを継続、米に時間と機会を与える用意

北朝鮮は25日、トランプ大統領の米朝首脳会談中止発表は予想外であり、非常に遺憾だとした上で、いつでも米国側と会談する用意があるという同国の姿勢は変わりないとの声明を発表した。

  金桂冠第1外務次官は朝鮮中央通信(KCNA)を通じて、北朝鮮は和平の取り組みを継続すると表明。米国に首脳会談開催を再考する時間を与える意向を示唆した。

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米朝首脳会談中止で会見するトランプ大統領

Photographer: Win McNamee/Getty Images

  金次官は声明で、「朝鮮半島と人類の平和と安定のためにすべてを尽くすというわれわれの目的と意志には変わりはない。われわれは常に広く開かれた心で、米国側に時間と機会を与える用意がある。われわれはいつでも、いかなる形であろうと会談して問題を解決していく用意があるという意図を表明する」と述べた。

  トランプ大統領は24日、米朝首脳会談が中止になったことは北朝鮮と世界にとっての挫折だとし、朝鮮半島で紛争が起きて必要になる場合に備えて、米軍は準備を整えていると述べた。

  トランプ大統領はマティス国防長官および日韓首脳と協議したと発言。米軍は「必要なら準備ができている」とした上で、米国の同盟国である日韓両国は「北朝鮮が愚かないし無謀な行為を行う場合に備えて用意を整えているだけでなく、多くの財政的なコストないし負担を担うことに前向きだ」と語った。

  大統領は一方で、「誰も心配することはない。われわれが必ず何とかする」と発言。6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談が再び実現に向けて動き出す可能性や、将来的に実現する望みを残した。
  
  その後のトランプ政権高官の発言によってこうした期待も後退した。同高官は、北朝鮮がこのところ、米朝首脳会談の準備への協力をやめていると指摘。米当局者らは先週、シンガポールで北朝鮮の当局者と会う予定だったが、北朝鮮の当局者は姿を現さず、「すっぽかした」と匿名で語った。

  韓国の文在寅大統領は朝鮮半島の平和をあきらめてはならないとした上で、米朝首脳が声明やツイート、報道官を通じてやり取りすることで会談を成功させる機会を逸したとの考えを示唆。「ややこしく微妙な外交問題を現在のような対話方法で解決するのは困難だ。米朝首脳がより直接、緊密に対話して問題に対処することを望む」との声明を出した。

  トランプ大統領は、金委員長とは「最近まで良い対話ができていた。金委員長は正しいことをしたがっていると思う。そう信じている」と発言。「こうしたことが起きているのはほんの最近のことで、起きている理由を私は理解していると思う」と語った。それ以上の説明は控えたが、大統領は今週、金委員長が今月8日に中国の習近平国家主席と会うまでは米朝首脳会談の準備は順調に進んでいたと述べていた。

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大連での中朝首脳会談

Photographer: Xinhua/Ju Peng via Getty Images

  政府当局者が匿名で明らかにしたところでは、中国はトランプ大統領が最近シグナルを発していたことから、米朝首脳会談中止には驚いていなかった。

  今後の米朝関係の見通しは不透明だ。トランプ大統領は米国として金委員長と北朝鮮に最大限の圧力をかけ続けるとしてきた。トランプ政権高官は、米国による金委員長への圧力はまだ最大限に達していないと述べ、追加の制裁ないし措置の可能性を示唆した。

原題:North Korea Says It Still Wants to Meet After Summit Collapses(抜粋)

(3段落目以降に北朝鮮の声明や背景を追加して更新します.)
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