Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が反落、米朝首脳会談中止で-金は高い

更新日時
  • 米国債は安全逃避の流れで上昇、10年債利回りは2.97%に低下
  • 原油は大幅安、OPEC減産の解除にロシア言及;エネルギー株下落

24日の米株式相場は反落。6月12日に予定されていた米朝首脳会談をトランプ米大統領が取りやめたことで、朝方には下落したが、通商関係や経済成長など広い範囲での影響見極めが進む中、下げ幅を縮小した。米国債は安全逃避の流れを受けて続伸した。

  • 米国株は反落、米朝会談中止受け-午後にかけ下げ幅縮小
  • 米国債は長期債中心に上昇、10年債利回りは2.97%に低下
  • NY原油は大幅続落、OPEC減産の段階的解除にロシアが言及
  • NY金は大幅高・1300ドル回復、米朝首脳会談中止で逃避需要拡大

  原油の大幅下落を受けてエネルギー銘柄の値下がりが目立ったが、輸送関連株は買われた。トランプ米政権は23日、「安全保障」を理由に乗用車とトラックの輸入に新たな関税を賦課する可能性を示唆した。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2727.76、ダウ工業株30種平均は75.05ドル(0.3%)下げて24811.76ドル。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.97%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅続落。ロシアは石油輸出国機構(OPEC)と段階的な減産解除の是非を協議すると、ノバク・エネルギー相が述べたことを受け、2週間余りで最大の下げとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は1.13ドル(1.6%)安い70.71ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は1.01ドル安の1バレル=78.79ドルで終了。

  ニューヨーク金相場は7週ぶりの大幅高。ドルが下落したほか、トランプ大統領が米朝首脳会談を中止したことで株が下落、逃避先として金の需要が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1.2%高い1オンス=1309.80ドルで終了。

  トランプ大統領は朝方、北朝鮮の金朝鮮労働党委員長に宛てた24日付の書簡を公表。米朝首脳会談の中止は、北朝鮮側の最近の発言に見られる「途方もない怒りとあからさまな敵意」が理由だと説明した。中国と米国の通商協議がまとまるとの期待が薄れていく中、地政学的混乱が世界経済の拡大を阻むとの懸念が高まった。

  米財務省が実施した7年債入札がまずまずの内容となったことで、米国債相場は午後も堅調を維持した。7年債入札は旺盛な需要を集めたが、最高落札利回りは2.930%と、発行前取引での利回り水準を下回った。

原題:Stocks Claw Back Losses as Geopolitics Fears Cool: Markets Wrap(抜粋)
Long End Leads Treasuries Higher; Gains Held After Solid 7Y Sale(抜粋)
Oil Falls Most in Two Weeks as Phase Out of Supply Cuts Looms(抜粋)
PRECIOUS: Gold Jumps as North Korea Tension Adds to Market Angst(抜粋)
Treasury 7-Year Auction Draws Strong Demand Despite Yield Drop(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE