きょうの国内市況(5月24日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株2カ月ぶり大幅安、米保護貿易や円高警戒-自動車中心広く売り

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は続落し、下落率は2カ月ぶりの大きさ。米国トランプ政権が自動車輸入の調査を開始し、保護貿易への警戒感が高まった。米金融当局が利上げを急がない姿勢も確認、為替の円安期待も後退し、自動車株を中心に輸出や素材、金融セクターと幅広い業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比21.66ポイント(1.2%)安の1775.65と4日続落、日経平均株価は252円73銭(1.1%)安の2万2437円01銭と3日続落し、両指数とも連続安記録は2018年度に入り最長。TOPIXの下げ幅と下落率は3月23日(62.45、3.6%)以来。

  アセットマネジメントOne運用本部の柏原延行チーフ・グローバル・ストラテジストは、「米政権が自動車輸入に関し『安全保障』を理由としたことは意外だった」と指摘。「『貿易不均衡』なら防衛品目購入などで日本が全体として輸入量を増やせば対応できるが、安全保障の場合は自動車という特定の品目に問題があることになり、解決が難しい」との見方を示した。

  東証1部33業種は輸送用機器、海運、非鉄金属、機械、鉄鋼、ゴム製品、パルプ・紙、証券・商品先物取引、保険など31業種が下落。上昇は医薬品と陸運の2業種。自動車を含む輸送用機器は下落率、TOPIXの下落寄与度双方で1位。

  売買代金上位では、モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を下げた安川電機、野村証券が投資判断を中立に下げた日本ペイントホールディングス、既存店売上高が落ち込んだしまむらが安い。半面、独自の仮想通貨採掘マシンを6月に発売するGMOインターネット、SMBC日興証券が目標株価を上げたセイノーホールディングス、NTTが新中期経営計画で株を買い戻すとSMBC日興証券が予想したNTTデータは高い。

  東証1部の売買高は15億3924万株、売買代金は2兆6060億円。値上がり銘柄数は445、値下がりは1568。

●債券下落、日銀YCC下のレンジ相場で買い限定-海外金利低下は支え

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は下落。米10年債利回りが3%を割り込んだ流れを引き継ぎ買いが先行したものの、日本銀行のイールドカーブコントロール(YCC)政策下で国内金利はレンジ内での値動きにとどまるとの見方から上値も限られ、午後は売りが優勢になった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比5銭高の150円90銭で取引を開始。一時は150円91銭まで上昇した。午後に入ると徐々に上値が重くなり、結局、2銭安の150円83銭で引けた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「米長期金利が3%を割り込んだことを受けて円債は強めに始まった」と指摘。一方で、「YCC下で日銀が望んでいないという金利水準を市場が意識している。金利がレンジの中で収まるという共通認識があるので、ポジションを動かす動きは限られ、買いの手が鈍る展開になった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.04%で寄り付き、午後の取引終盤は0.5ベーシスポイント(bp)高い0.045%で推移した。新発20年物の164回債利回りは0.5bp高い0.525%を付けた。新発30年物58回債利回りは1bp低い0.74%を付けた後は0.745%に切り上げた。

  財務省はこの日、残存期間5年超15.5年以下の銘柄を対象に流動性供給入札を実施した。結果は投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.36倍と、同ゾーンの前回入札時の3.91倍を下回った。

●ドル・円が下落、米金利低下や株安でリスク回避優勢-円は全面高

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて米長期金利が3%台を割り込んだことに加え、米通商政策などへの警戒感から日本株が大幅に下落した中で、リスク回避の円買いが優勢となった。

  ドル・円相場は午後3時35分現在、前日比0.5%安の1ドル=109円50銭。朝方に付けた110円12銭から徐々に値を切り下げ、午後には一時109円33銭と14日以来の水準までドル安・円高が進んだ。円は主要通貨に対して全面高となった。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、「ここにきて一服していたリスク要因が全部また戻ってきている感じ」と指摘。北朝鮮問題、米中関係、イタリア政局、ユーロ圏景況感などへの不安を背景に、株安・円高になっていることを挙げ、「ドル・円は、5月4日安値108円65銭までの下げは覚悟した方がよい」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE