トランプ氏との比較に怒るマスク氏-対メディアの隠し玉は「真実」か

  • 批判されると「トランプ氏のようだ」とメディアはわめくとマスク氏
  • ロシア語で「真実」を意味するプラウダ-同名の会社が登記された
米テスラのマスクCEOがマスコミと対決姿勢に

米国の資産家イーロン・マスク氏がまず怒りをぶつけたのがウォール街のアナリストだ。そして空売り投資家、全米自動車労働組合(UAW)を次々にやり玉に挙げ、そして今、矛先はメディアに向かっている。

  電気自動車(EV)メーカー、テスラの最高経営責任者(CEO)であるマスク氏は23日午後に発した一連のツイートで、ジャーナリストはテスラに批判的だと主張。石油会社と伝統的な自動車メーカーは最大級の広告主であるためだとその理由を説明。うそや「偽善者よりひどい」メディアに国民はもはや敬意を払っていないと論じた。

  マスク氏(46)の神経をとがらせたのは、テスラに関するニュースがますます「取るに足らない」ヘッドラインで占められているようになっていると記したロバート・W・ベアードのアナリストリポートだ。マスク氏のツイートに最初に反応したのは、同氏をトランプ米大統領と比較するジャーナリストの何人かだ。
  
  テクノロジー関連のウェブサイト「ザ・バージ」の記者への返信で、マスク氏は「そう言うと思った」と反撃。「メディアを批判するといつも、メディアは『トランプ氏のようだ!』とわめく。なぜ彼が選挙で選ばれたのか。誰ももう君たちを信用していないからだ。君たちはずっと前から信用を失っている」と主張した。

  トランプ氏同様、マスク氏もツイッターを通じた直接的なコミュニケーションが得意だ。マスク氏のフォロワー数は約2180万人。何年にもわたりメディアと論争を繰り広げ、慣例にとらわれないという点もトランプ氏に似ている。

  一連のツイートの終わりにマスク氏はメディアによる不公平な批判に対抗する1つのアイデアを披露。「国民があらゆる記事の中核となる真実を評価でき、それぞれのジャーナリストと編集者、出版物の信頼性スコアを長期にわたり記録するサイト」を作成し、そのサイトを「プラウダ」と呼ぶことを考えているとつぶやいた。

  ロシア語で「真実」を意味するプラウダは旧ソ連共産党の機関紙名だが、マスク氏は自分自身のプラウダをつくるための手を打っているように見える。カリフォルニア州当局のウェブサイトによれば、プラウダという会社が昨年10月にデラウェアで登記されている。登録代理人とその住所は「カリフォルニア州バーリンゲームのパークロード216番地」で、マスク氏の会社少なくとも2社「ニューラリンク」「ボーリング」のための州への届け出に記載されている住所と同じだ。

原題:Musk Suggests Big Oil Fuels Critical Media Coverage of Tesla (2)(抜粋)

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