米国、環太平洋演習への中国招待取り下げ

  • 国防総省は中国による南シナ海の軍事拠点化継続を批判
  • ポンペオ国務長官はワシントンで中国外相と会談
Photographer: VCG/Visual China Group
Photographer: VCG/Visual China Group

米国は南シナ海で領有権が争われている海域で中国が活動を続けていることを理由に、環太平洋合同演習(リムパック)への中国の招待を取り下げた。

  米国防総省のスポークスマンを務めるクリストファー・ローガン中佐は23日、「中国が南シナ海を軍事拠点化し続けていることへの初期対応として、2018年のリムパックに中国人民解放軍(PLA)海軍を招待することを取りやめた」とするコメントを同省声明として発表した。

  国防総省が世界最大規模の多国間海洋訓練と呼ぶリムパックは1971年に米国とカナダ、オーストラリアが始めた。約2年ごとに行われるリムパックには、これまで中国を含め多くの国が参加しており、今年はブラジルやスリランカ、ベトナムなどもハワイ周辺とカリフォルニア州沖での演習に加わる。

  ローガン中佐は「われわれには中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島海域に対艦ミサイルや地対空ミサイルシステム、通信妨害装置を展開している強力な証拠がある」とし、「中国がウッディー(中国名・永興)島に爆撃機を着陸させたことも緊張を高めている」と指摘。「中国の南シナ海における紛争海域での軍事化継続は、緊張を高め地域を不安化させるだけだ」とコメントした。

  ワシントンを訪れている中国の王毅外相は米国務省内で記者団に対し、「米国がそうした否定的な考え方を変えることを望んでいる」と述べた。ポンペオ米国務長官と会談した王外相は「中国と米国は共に大国であり、海洋における協力を拡大する良い立場にある」と主張。ポンペオ長官はこうした対立を中国側と話し合ったことを明らかにした上で、「われわれは南シナ海の軍事拠点化について繰り返し懸念を表明している」と話した。

原題:U.S. Withdraws Invitation for China to Join Naval Exercise(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE