Photographer: Sanjit Das/Bloomberg

マレーシア首相は財政再建急ぐ、公務員削減や高速鉄道計画見直し

  • 政府債務が公表値を大幅に上回る、政府系ファンドの借り入れなどで
  • 政府債務の対GDP比が65%と、法定上限の55%を上回る
Photographer: Sanjit Das/Bloomberg

マレーシアのマハティール新政権は22日、同国の債務が1兆リンギット(約28兆円)を上回ることを明らかにした。巨額汚職疑惑の中心にある政府系ファンド「1MDB」の借り入れなどにより債務が膨らんだ。同国財務省の直近の経済報告では、2017年の連邦政府債務は6850億リンギットだった。

  債務額を明らかにしたリム・グアンエン財務相は同省で、「ナジブ前政権が渦中の1MDBなどの問題で国民を欺き、議会に財政状況の虚偽の報告までしていたことは明らかだ」と述べた。

  今月9日の連邦下院選挙で野党連合を率いて勝利し、首相に復帰したマハティール氏は政府債務が従来の公表値を大幅に上回っていることが明らかになったことを受け、財政安定化へ迅速に動いている。格付け会社はマハティール首相が選挙公約の消費税廃止を決定した後、信用格付けへのリスクを警告していた。

  マハティール首相は23日、初の閣議後の記者会見で、政府は1万7000人の契約公務員を解雇するほか、閣僚の報酬を10%カットすると発表した。またシンガポールとクアラルンプールを結ぶ高速鉄道計画や、消息を絶ったマレーシア航空MH370便の捜索活動などを見直すとした。ただし見直しのスケジュールについては言及しなかった。さらに一部の政府諮問機関の廃止も発表した。

  同首相はまた、政府債務の対国内総生産(GDP)比が65%と、法定上限の55%を上回っていると述べた。

Slow Improvement

Declining government debt is countered by a rise in contingent liabilities

Source: OCBC Bank report

原題:Malaysia to Dismiss Thousands of State Workers to Cut Spending(抜粋)

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