5月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が高い、貿易巡る緊張や地政学リスクで逃避需要

  23日のニューヨーク外国為替市場では円が大きく値上がり。貿易を巡る緊張や朝鮮半島に関する地政学リスク、イタリアやトルコの情勢を手掛かりに逃避先としての円の需要が強まった。

  米朝首脳会談を巡っては、米国側は予定されている6月12日のシンガポールでの開催に向けて準備を進めているが、トランプ大統領は予定通り行われるか懐疑的な見方を示した。ユーロはこの日下落。ユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)の低下などが嫌気された。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、円はドルに対して前日比0.7 %高の1ドル=110円08銭。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.1697ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高。

  トルコ・リラは一時の下げから反転。トルコ中央銀行はリラ安に歯止めをかけるため緊急利上げに踏み切った。

欧州時間の取引

  欧州時間はユーロが対ドルで大きく下げ、半年ぶり安値を付けた。IHSマークイットの23日発表によると、製造業とサービス業を合わせた経済活動を示すユーロ圏総合PMIの5月の速報値は54.1と、1年6カ月ぶり水準に低下した。
原題:Yen Stronger on Haven Bid, Euro Suffers After Data: Inside G-10(抜粋)
EUR Hits 6-Month Low on PMI Data Amid Risk Aversion: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反発、米当局が利上げ急がない姿勢示唆

  23日の米株式相場は反発。朝方は下落していたが、午後2時に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で追加利上げを急がないことが示唆されたため、上昇に転じた。米国債は大幅高、10年債利回りは議事録公表後に3%を割り込んだ。

  • 米国株は反発、米当局は利上げに急がないとFOMC議事録が示唆
  • 米国債は大幅高、10年債利回りはFOMC議事録公表後に3%割れ
  • NY原油は続落、米原油・ガソリン在庫が予想外に増加
  • NY金スポットは上昇、FOMC議事録が利上げを急がない姿勢示した

  トランプ米大統領が先日発表されたばかりの米中通商合意を退けたことで、地政学上の懸念が高まったが、主要3株価指数はいずれもプラスを確保した。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2733.29、ダウ工業株30種平均は52.40ドル(0.2%)上げて24886.81ドル。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.99%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。米エネルギー情報局(EIA)の発表によると、原油在庫は先週580万バレル増、ガソリン在庫は188万バレル増となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は36セント(0.5%)安い71.84ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は続伸、23セント高い1バレル=79.80ドルで終了。

  ニューヨーク金スポット相場は上昇。米金融当局が追加利上げを急がないことを示すFOMC議事録が材料視された。ニューヨーク時間午後4時20分現在、金スポット相場は0.2%高の1293.88ドル。FOMC声明の公表前、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.2%下げて1オンス=1294.80ドルで終了した。

  アメリプライズ・ファイナンシャルのストラテジスト、アンソニー・サグリンベネ氏は、「貿易や北朝鮮、中東に関するノイズが市場には多いが、ファンダメンタルズは今も良好だ。企業利益は拡大、米金融当局の政策姿勢は依然緩和的で、インフレ率はまだかなり落ち着いている。これらは全て今後6-12カ月に株式を支える要因だ」と話した。

  米国債は短期ゾーンが特に大幅上昇し、イールドカーブがスティープ化した。超過準備の付利(IOER)について、FOMCが「テクニカルな微調整」を議論したことが議事録で示されたのが背景。
原題:Stocks Rebound as Fed Says No Reason to Rush Rates: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Steepen; IOER Talk Causes Front-End Snap Reprice(抜粋)
Oil Declines After Unexpected Increase in U.S. Crude Surplus(抜粋)
Spot Gold Advances as Fed Signals No Rush on Rate-Hike Pace(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が上昇、10年債利回り0.5%付近に低下

  23日の欧州債市場では、ドイツ債が上昇。5月のユーロ圏PMIが市場予想を下回り、ドイツ債先物は日中高値を付けた。同国10年債利回りは0.50%付近に低下。英国のインフレ率が予想に届かず、英国債も買われた。

  米中の通商協議が北朝鮮情勢に影響されるとの報道や、トルコ・リラを買っていたキャリートレードの巻き戻しが伝わり、リスクオフの動きが優勢となった。キャリートレードの巻き戻しは、ユーロ・円相場で顕著に表れた。

  イタリア債は下落。21日の安値を割り込んだ
原題:Bunds Supported at 0.50%, Gilts Lead; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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