「ゴルディロックス」の黄昏にトルコとイタリア政治リスクが追い討ち

  • トルコ通貨危機が新興市場資産の一斉売りを増幅
  • イタリア政治混乱がユーロ圏への逆風-成長減速に加え

世界の金融市場が今週初めに脆弱(ぜいじゃく)な状態にあったとすれば、複数のリスクが火に油を注ぎ、現在はさらに悪化している様相だ。

  トルコやイタリアの政治的混乱が、超緩和的な金融環境の終焉(しゅうえん)に直面する投資家に追い討ちをかける。トルコの通貨危機が伝染するリスクが新興市場資産の売りを増幅させ、欧州信用市場はイタリアのポピュリスト政権誕生を前に緊張が高まり、北朝鮮を巡る懸念が再び株式市場を揺るがしている。

  アクサ・インベストメント・マネジャーズのシニア・クレジットストラテジスト、グレッグ・ベニゼロス氏は「ゴルディロックス(適温)状態が失われようとしている」とし、「年初を振り返ると、市場は確かに油断していた。今は問題の起こりそうな場所を警戒している」と話した。

  トルコ・リラ売りが悪化するに伴い、他の新興市場資産に対するセンチメントにも影響が及び始めた。ここ1カ月のドル高と世界的な借り入れコスト上昇で、新興国の足元は既に揺らいでいる。トルコなど経常収支の赤字が続く国は最も圧力を受けると、 CCLAインベストメント・マネジメントのジェームズ・ベバン最高投資責任者(CIO)がブルームバーグテレビジョンのインタビューで指摘した。

  「トルコのような新興市場特有の問題は、投資家がより広範にリスクを減らす心理的引き金になる可能性がある」とベニゼロス氏は話す。投資家は「木に止まっている鳥のように、わずかな葉擦れの音で一斉に飛び立つ」と語った。

  欧州の投資家は今週、イタリアの支出計画とユーロ圏経済の勢い低下を示す指標というダブルパンチに見舞われた。ユーロはドルに対して昨年11月以来の安値に沈んだ。ドイツ国債は急上昇、イタリアやポルトガル債は売られた。

  トランプ米大統領が22日の韓国の文在寅大統領との会談で、米朝首脳会談の実現に懐疑的な発言をしたことで、23日の欧州株とアジア株は下落した。

Stocks Slump

European and Asian equities follow U.S. shares lower

Bloomberg

Note: As of last close. Stoxx 600 as of 10:40 a.m. London time.

原題:‘Goldilost’ Grips Markets as Turkey to Italy Expose Fractures(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE