債券下落、日銀YCC下のレンジ相場で買い限定-海外金利低下は支え

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  • 長期金利は0.045%に上昇、超長期債も引けにかけて売られる
  • レンジの中で収まるとの共通認識で買いの手鈍る-三菱UFJ信託銀

債券相場は下落。米10年債利回りが3%を割り込んだ流れを引き継ぎ買いが先行したものの、日本銀行のイールドカーブコントロール(YCC)政策下で国内金利はレンジ内での値動きにとどまるとの見方から上値も限られ、午後は売りが優勢になった。

  24日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比5銭高の150円90銭で取引を開始。一時は150円91銭まで上昇した。午後に入ると徐々に上値が重くなり、結局、2銭安の150円83銭で引けた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「米長期金利が3%を割り込んだことを受けて円債は強めに始まった」と指摘。一方で、「YCC下で日銀が望んでいないという金利水準を市場が意識している。金利がレンジの中で収まるという共通認識があるので、ポジションを動かす動きは限られ、買いの手が鈍る展開になった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.04%で寄り付き、午後の取引終盤は0.5ベーシスポイント(bp)高い0.045%で推移した。新発20年物の164回債利回りは0.5bp高い0.525%を付けた。新発30年物58回債利回りは1bp低い0.74%を付けた後は0.745%に切り上げた。

  23日の米国債相場は上昇。同日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で追加利上げを急がない姿勢が示されたことを受けて、10年債の利回りは前日比7bp低い2.99%で引けた。

  三菱UFJ信託銀の鈴木氏は、「米金利の下がり方からすると、きょうは円債ももっと買われてもおかしくないが、レンジ相場であまり動かないというイメージになってしまっている」と話した。

流動性供給入札

  財務省はこの日、残存期間5年超15.5年以下の銘柄を対象に流動性供給入札を実施した。結果は投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.36倍と、同ゾーンの前回入札時の3.91倍を下回った。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

  三菱UFJ信託銀の鈴木氏は、「流動性供給入札の結果はそんなに強くない」と指摘。ただ、「最近は入札の結果が良くても悪くても相場は動かない」と言い、影響は限定的だったとしている。

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