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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

FOMC議事録:利回り曲線やインフレ巡る議論に関心か

  • 今年の利上げ回数が計3回と4回のいずれになりそうか予想左右も
  • 物価目標が「対称的」である点に声明で2度言及した理由も注目点
A U.S. flag flies on top of the Marriner S. Eccles Federal Reserve building at sunrise in Washington, D.C.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)は23日午後2時(日本時間24日午前3時)、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を公表する。今月1、2両日の会合でイールドカーブ(利回り曲線)やインフレなどの議題を巡り当局者の間にどのようなやり取りがあったのか、注目されることになりそうだ。

  当局者は同会合で金利据え置きを決めたが、こうしたテーマの議論について新たな情報が議事録で示されれば、年内の追加利上げがあと何回となりそうかアナリストが予測する上で参考になる。フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、6月のFOMCでの利上げが広く織り込まれる一方、今年の利上げ回数が3月の実施分も含め合計で3回、4回のいずれとなりそうかに関して見方がほぼ二分されている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米国担当シニアエコノミスト、ジョゼフ・ソン氏は、当局目標の2%を上回る「インフレのオーバーシュートを気にしないと、当局者の多くが語っている」と指摘した上で、「物価上昇はインフレ期待の不安定化につながりかねないと懸念する当局者の声も一部にあり、議事録でやり取りが示されるよう期待する」と話した。

  議事録では、2日の声明でインフレ目標が上下「対称的」である点に2度言及した理由も明らかになるかもしれない。対称的という文言は2017年3月以降の声明で毎回1度ずつ使われてきたが、言及を2度に増やすことによって、インフレ率が当局目標を上回る見通しに落ち着いた認識を示そうとした可能性も考えられる。

  ジェフリーズのシニアエコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「理由について100%の確信はない」と述べるとともに、「目標が対称的であると、なぜ市場に強調しなければならなかったのか何らかの議論があったか見てみたい」とコメントした。

Goal!

  当局者が3月に示した四半期ごとの経済予測では、18年末時点の個人消費支出(PCE)価格指数は全体の数値、変動の大きい食料品とエネルギーを除くコア指数とも1.9%上昇と見込まれていた。しかし、3月の同指数は全体の数値が前年同月比2%上昇と当局目標に到達し、コア指数も1.9%上昇となった。

  もう1つ活発な議論の対象となったと考えられるのは、イールドカーブの平たん化だ。長短期金利格差はこの数週間に07年以来の小幅な水準に縮小している。過去40年間のリセッション(景気後退)を見ると、いずれの場合もそれに先立って長短金利の逆転が生じていた。

  FRBでシニアエコノミストを務め、現在はポイント72・アセット・マネジメントのチーフエコノミストであるディーン・マキ氏はイールドカーブについて、「リセッション予測に当たり信頼できる数少ない指標の1つだ。FOMC内でどの程度この問題に懸念があるのか知るのは有益だろう」との考えを示した。

Inversion's Next Version?

原題:Fed Minutes to Detail Views on Inflation Overshoot, Yield Curve(抜粋)

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