Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

中国関税引き下げ、トヨタとスバルの増益要因に-2%程度との試算も

  • 生産の現地化進めるホンダは中国への輸入1031台-マツダも恩恵なし
  • 中国政府は7月から輸入車への関税を15%に引き下げ-従来25%
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

中国が輸入乗用車への関税を7月から引き下げることで日本の自動車メーカーの中では、中国への輸出が多いSUBARU(スバル)とトヨタ自動車が最も大きい恩恵を受ける見通しだ。

スバルとトヨタに恩恵

自動車各社の中国販売台数に占める輸入比率

出典:中国汽車工業信息網と日産自

  中国汽車工業信息網のデータによると、スバルの昨年の中国販売台数は3万622台。現地生産をしておらずすべて輸入で、昨年の同社の世界販売の約2.8%に相当する規模だ。トヨタは単価の高い高級ブランドで中国で生産していないレクサスを含めて約21万台を中国に輸入していた。中国は7月1日から輸入車への関税を従来の25%から15%に引き下げると発表した。

  トヨタは中国政府の決定を受けて、日本から輸出して中国で販売する車の値下げを行う予定であることを明らかにした。広報担当の新実真木氏は「該当する輸入車に対するメーカー希望小売価格の調整を速やかに実施し、競争力のある商品を中国消費者に提供できるために取り組んでいきたい」と述べた。スバル広報の矢野賢一氏は現時点では、関税引き下げによるビジネスへの影響を精査しているところだとした。
  
  一方、世界的に生産の現地化を進めているホンダの昨年の中国への輸入台数は高級ブランドのアキュラを含めて約1031台。マツダは385台で世界販売の0.02%程度にとどまった。ホンダ広報担当の建部輝彦氏は関税引き下げについて「現地生産比率はほぼ100%で大きな影響はない。社の方針として現地生産を進めているのが基本スタンスで、その方向性は変わりはない」と述べた。
  
  JPモルガン証券の岸本章アナリストは22日付のレポートで、レクサスなどの高級車は日本から輸出されているとし、トヨタとスバルでは2%程度の営業利益押し上げ要因になるとしている。その他のメーカーへの増益効果は限定的で日産自で約1%、ホンダ、マツダなどは影響ゼロとした。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE