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平田機工:投資拡大で利益改善へ-アップル向け急減で減益予想も

更新日時
  • きょう中計発表へ、設備や研究開発など投資額3倍増も-平田社長
  • 今期の減益見込み、要因はアップル向け生産設備の急ブレーキ

生産設備メーカー平田機工(本社・熊本市)の平田雄一郎社長は、今月11日以降約20%に達した同社の株価急落について「想定内だ」と言及。その上で「ここから利益を積み上げていく」と述べ、生産効率を上げる積極的な投資で利益率の改善に努め、株価に反映させたい考えを示した。

Hirata Corp. President Yuichiro Hirata Interview

平田社長

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  平田社長は23日ブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じ、24日に公表する予定の今後3年間の中期経営計画に盛り込む投資額は、前回中計の「2ー3倍になる」との見通しを示した。前回は設備投資が55億円、研究開発費が20億円だった。自社製品に使うモーターや部品の内製化とその外販などで利益率の改善や新たな収益に結びつける考え。

  平田機工が10日に発表した今期(2019年3月期)の営業利益予想は前期実績比31%減の65億円だった。株価は17年11月に一時1万4000円台後半まで上昇したが、23日終値は8610円。平田社長は米アップルの「iPhone(アイフォーン)X」向けの有機ELパネルの生産設備の受注急減が減益見込みの要因と説明し、「有機EL市場の受注は急ブレーキと急アクセルが交互にくる。先が読みづらい」ものの、本格的な有機EL時代の到来に備えて研究開発を続けるとした。

  前期(18年3月期)実績の純利益は13%増の67億円。株価低迷の中、平田社長は自社株買いの考え方について、「瞬間的に株価を上げることには意味がない。自分たちの本業の部分で成長していくのが大前提だ」と述べた。同社の株価は24日、一時前日比3.6%安の8300円まで続落している。

株価は下落基調

  平田機工は1951年、熊本で創業。リヤカーやベルトコンベヤーの販売から自動車や半導体、電機メーカー向けの生産設備の製造を手掛ける。主な顧客は米ゼネラル・モーターズ(GM)や韓国サムスン電子、英ダイソンなど。06年にジャスダックに株式を公開し、17年6月に東京証券取引所1部市場に上場した。

  16年4月に熊本地震が発生した1カ月後には、本社を東京から熊本に戻すと発表した。平田社長は「取引先も含めて私たちと関係する人たちを守りたいという思いだけ。熊本に戻って熊本との結びつきを一層強く感じるようになった」と話した。

(最終段落に会社の背景を追加します.)
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