トルコ大統領の発言、債券利回り押し上げ-市場は「シングルB」扱い

  • フィッチ:金融政策の独立性後退なら、いっそうの格下げ圧力
  • トルコ債利回りは急騰、格付けで下のセネガル債をも上回る

トルコ債利回りはいまやセネガルを上回る。トルコの方が格付けが高く、経済規模が60倍も大きいにもかかわらずだ。この原因について、アナリストはエルドアン大統領の経済政策「エルドアノミクス」を挙げる。

  エルドアン大統領がブルームバーグとの先週のインタビューで、高い金利が根強い高インフレを引き起こしていると指摘。6月24日の選挙で勝利すれば、金融政策決定への自らの発言力強化を図ると語った。この発言を受けてトルコ債の下げが加速した。

  アライアンス・バーンスタインのクレジットアナリスト、オカン・アキン氏は「中央銀行に関する大統領の発言がとどめを刺した」と述べ、「市場が織り込むトルコの格付けはシングルBだ。いずれにせよトルコ債は実際の格付けより2段階低い水準でしばらく取引されているが、過去数週間では他の新興市場資産の動きとも連動せず、下げが目立っている」と続けた。

  22日の債券市場で、トルコの2034年2月償還債とセネガルのほぼ同年限の債券利回りの格差は58ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大。トルコの格付けはフィッチ・レーティングスが「BB+」で投機的(ジャンク級)格付けの最高位。S&Pグローバル・レーティングとムーディーズ・インベスターズ・サービスはトルコの格付けをセネガルより1段階上としている。
  
  ただ、フィッチは22日の発表文で、金融政策の独立性が大幅に後退すればトルコのソブリン格付けをいっそう圧迫することになると警告。大統領の発言は金融政策だけでなく経済政策全般に関わり、選挙後の見通しが予測しづらくなる可能性があるとの見方を示した。

原題:Erdogan Imperils Turkey Rating as Bonds Sink Below Senegal’s (1)(抜粋)
Fitch Says Turkey Monetary Independence Erosion Adds Pressure

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE