ドル・円は下落、米長期金利の上昇一服で調整圧力-111円台割れ

更新日時
  • 4カ月ぶり高値111円40銭から反落した前日の海外市場の流れ継続
  • 112円を狙う基調は変わっていない-NBC

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米長期金利の上昇が一服する中、4カ月ぶり高値から反落した前日の海外市場の流れを引き継ぎ、1ドル=111円台を割り込んだ。

  22日午後3時現在のドル・円は前日比0.1%安の110円91銭。米長期金利が低下する中、早朝に付けた111円08銭を日中高値に110円84銭まで下げる場面があった。前日の欧州時間序盤には一時111円40銭と1月18日以来の高値を付けていた。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、「米中通商交渉もとりあえず一段落してしまったので目新しい材料がなく、見るところといったら米長期金利しかなくなっている」と指摘。目先、米長期金利がさらに下がればドル・円の圧迫要因になるとした上で、リスク要因が一巡している中では「せいぜい110円前半でも調整の範囲内と判断されるだろう。それをもってドル安・円高への方向転換ということになるとはとても思えない」と話した。

  米10年債利回りは先週末に2011年7月以来の水準となる3.126%まで上昇した後、頭打ちとなり、22日のアジア時間の取引では一時3.04%台と1週間ぶりの水準に低下した。

  週明け21日の東京市場では米中貿易戦争への懸念後退からドル買い・円売りが先行したが、海外市場ではドル高の流れが一服。ユーロ・ドル相場も、イタリア政治に対する懸念を背景に欧州時間序盤にかけて1ユーロ=1.1717ドルと半年ぶりの水準までユーロ安・ドル高が進んだ後に1.1800ドル付近まで反発した。

  ユーロ・ドルは同時刻現在、0.1%安の1.1782ドル。1.1797ドルの戻り高値を付けた後は伸び悩み、午後には1.1774ドルまで弱含んだ。

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は、「ユーロ・ドルもいったん底値を付けた感があり、ドルそのものに調整が入りやすい」と指摘。もっとも、ドル・円の下値では買い遅れている日本勢の買いも想定されるとし、「目先は調整も、112円を狙う基調はそのものは変わっていない」と話した。

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