米中貿易戦争の「停戦」、鉄鋼株の上昇にブレーキ

  • USスチールとAKスチールの株価下落、保護主義の後退懸念で
  • SPDR・S&P金属・鉱業ETFは一時1.7%安

トランプ米政権が中国との貿易について態度を180度転換したことで、米鉄鋼株に同様の転換をもたらした。

  ムニューシン米財務長官が20日、中国との貿易戦争を保留にすると発言したのを受け、上場投資信託(ETF)の「SPDR・S&P金属・鉱業ETF」は21日、一時1.7%下落した。USスチールとAKスチール・ホールディングが大幅安となり、ニューコアも値下がり。NYSEアーカ・鉄鋼株指数は0.7%安となった。

  金属・鉱業ETFはトランプ大統領の貿易面での強硬姿勢から同業界が恩恵を受けるとの見方が広がり、3月後半以降、最大15%上昇していた。そうした中、世界の供給の半分を占める中国の粗鋼生産は4月に過去最高を記録した。

  バーティカル・グループのアナリスト、ゴードン・ジョンソン氏は「鉄鋼業界が強力な保護を受けるとの見方を背景に、鉄鋼株には多くの資金が投じられていた。保護主義が弱まる兆しがあれば、鉄鋼株には下押し圧力になる。それが今日の値下がりを招いた」と分析した。

原題:U.S.-China Trade War Truce Puts a Halt to Steel Firms’ Rally (1)(抜粋)

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