Photographer: Andrew Harrer

米社債リターンが急速に悪化-主犯は「デュレーションリスク」か

  • 米投資適格級社債を対象とする指数が年初来で3.9%低下
  • 金利上昇が平均デュレーション7年超の投資適格級債を脅かしている

ここ18年間の社債相場動向を詳しく調べなければ、債券投資家が今耐えている状況は分からないだろう。

  JPモルガン・チェースの指数によれば、米社債の100日リターンは2000年以降で3番目に大きなマイナスとなっている。引き締め気味の金融環境が期間が長めの高格付け債に影響を与えているためだ。

  同行のストラテジストは18日のリポートで、マイナスのリターンが小口投資家を遠ざける公算が大きく、社債相場の見通しは厳しいと指摘。だが利回りがほぼ5年ぶりの高水準となったことで、新規社債発行が手控えられる可能性があることは希望の兆しで、少なくともテクニカル的には支援材料になると論じた。  

出典:JPモルガン・チェース

  米投資適格級社債を対象とするブルームバーグ・バークレイズ指数は年初来で3.9%低下しているが、新興国のドル建て債も同程度に値下がりしている。新興国市場ではドルが再び強くなっていることと、起債ブーム後のクレジットの質を巡る懸念が問題視されている。

  米企業の利益動向は健全なように見えるが、指標金利上昇が平均デュレーション7年超の投資適格債を脅かしている。デュレーションが長めの証券は金利低下時に値上がりし、金利上昇時に損失が大きくなるのが一般的だ。

  アクサ・インベストメント・マネジャーズのシニアクレジットストラテジスト、グレッグ・ベニゼロス氏はインタビューで、「デュレーションリスクが主犯だ」と述べた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が金利を引き上げる中で、同社は投資適格級債の保有をベンチマークと比べ小さくしているという。

原題:Corporate Bonds Sink Fast in One of Worst Tumbles Since 2000(抜粋)

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