Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

【米国株】ダウ大幅高、米中貿易巡る懸念和らぐ

更新日時
  • 米国は中国との貿易戦争を「保留」にした-ムニューシン米財務長官
  • ダウ平均、300ドル近く上昇;原油も大幅高、ベネズエラ情勢受け

21日の米株式相場は大幅高。中国との貿易摩擦緩和を図るトランプ米政権の動きが株式投資家に歓迎された。米国債はまちまち。短期ゾーンが下落する一方、長期物は小幅に値上がりした。

  • 米国株は大幅高、ダウ300ドル近い値上がり-米中貿易巡る懸念和らぐ
  • 米国債は短期ゾーンが下落-10年債は小動き・利回り3.05%
  • NY原油は大幅反発、ベネズエラで現職のマドゥロ大統領が再選
  • NY金は小反落、米中貿易戦争「保留」発言でリスク選好ムードに

  主要3株価指数がいずれも上昇したが、中でもダウ工業株30種平均は300ドル近い値上がりとなった。米中通商協議の進展を受け、米国は中国との貿易戦争を「保留」にしたとムニューシン米財務長官が述べたのが材料視された。

  S&P500種株価指数は前週末比0.7%高の2733.01。ダウ工業株30種平均は298.20ドル(1.2%)上げて25013.29ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下し3.05%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅反発。国際エネルギー機関(IEA)が主要産油国と、ベネズエラでの生産減少について話し合いを開始したことが背景にある。20日投開票の同国大統領選で現職のマドゥロ氏が勝利し、米国が制裁を発動する確率が高まったと市場は受け止めた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は96セント(1.4%)高い72.24ドル。6月限はこの日が取引最終日。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は71セント高の1バレル=79.22ドル。

  ニューヨーク金相場は小反落。ムニューシン米財務長官の米中貿易戦争「保留」発言を受けてドルや米国債利回りが上昇、リスク選好ムードが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%未満下げて1オンス=1290.90ドルで終了した。

  インデペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は21日付リポートで、「わが国は中国と協力することで得るものが非常に大きく、そうしなければ失うものが非常に大きいので、穏便な解決に向けて政権が取り組んでいる兆候はどんなものでも、前向きに受け止められるべきだ」と指摘した。

  S&P500種の業種別指数は、資本財・サービスと電気通信サービスが上昇率で上位となった。

  米長期債は前日とほぼ変わらずの水準。10年債は欧州時間の取引終了後に材料難となり、午後は狭い値幅で推移した。

原題:Stocks Rise, Investors Cheer Easing Trade Tensions: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Lower Led by Front End; 10-Year Stays in Narrow Range(抜粋)
Oil Rises as World Grapples With Venezuelan Crude Output Risks(抜粋)
PRECIOUS: Gold Declines to Year’s Low on U.S.-China Trade Truce(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE