5月21の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:豪ドルなど資源国通貨が高い-ユーロ小幅高に転じる

21日のニューヨーク外国為替市場では、オーストラリア・ドルなど資源国通貨が大きく上昇。世界の貿易動向を巡って楽観が再び広がり、資源価格が上昇したことが手掛かり。

  週末に行われた米中通商協議で、「停戦」の方針が示されたことが資源国通貨にプラスに働いた。ただ、曖昧な部分のある貿易不均衡是正の公約が実行されない場合はこの「停戦」は一時的なもので終わる見通しだ。ブルームバーグ商品指数は0.6%上昇。ユーロは欧州時間に下げていたが、ニューヨーク時間には小幅高に転じた。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.1%安。ユーロは対ドルで0.2%上げて1ユーロ=1.1791ドル。欧州時間には0.5%安の1.1717ドルとなる場面もあった。ドルは対円で0.2%高の1ドル=111円03銭。豪ドルは1%上昇し、1豪ドル=0.7584米ドル。

  オーストラリア・ドル、カナダ・ドル、ニュージーランド・ドルは全て上昇。ニューヨーク時間の午後には日中高値を付けた。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間に下落。イタリア新政権による短期証券「ミニBOT」発行案を受け、借り入れ増大につながるほか、並行通貨としての役割を果たすとの見方が市場に広がったことがユーロの重しとなっていた。
原題:Aussie Outperforms as Commodities Extend Rally: Inside G-10(抜粋)  

◎米国株・国債・商品:ダウ大幅高、米中貿易巡る懸念和らぐ

  21日の米株式相場は大幅高。中国との貿易摩擦緩和を図るトランプ米政権の動きが株式投資家に歓迎された。米国債はまちまち。短期ゾーンが下落する一方、長期物は小幅に値上がりした。

  • 米国株は大幅高、ダウ300ドル近い値上がり-米中貿易巡る懸念和らぐ
  • 米国債は短期ゾーンが下落-10年債は小動き・利回り3.05%
  • NY原油は大幅反発、ベネズエラで現職のマドゥロ大統領が再選
  • NY金は小反落、米中貿易戦争「保留」発言でリスク選好ムードに

  主要3株価指数がいずれも上昇したが、中でもダウ工業株30種平均は300ドル近い値上がりとなった。米中通商協議の進展を受け、米国は中国との貿易戦争を「保留」にしたとムニューシン米財務長官が述べたのが材料視された。

  S&P500種株価指数は前週末比0.7%高の2733.01。ダウ工業株30種平均は298.20ドル(1.2%)上げて25013.29ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下し3.05%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅反発。国際エネルギー機関(IEA)が主要産油国と、ベネズエラでの生産減少について話し合いを開始したことが背景にある。20日投開票の同国大統領選で現職のマドゥロ氏が勝利し、米国が制裁を発動する確率が高まったと市場は受け止めた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は96セント(1.4%)高い72.24ドル。6月限はこの日が取引最終日。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は71セント高の1バレル=79.22ドル。

  ニューヨーク金相場は小反落。ムニューシン米財務長官の米中貿易戦争「保留」発言を受けてドルや米国債利回りが上昇、リスク選好ムードが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%未満下げて1オンス=1290.90ドルで終了した。

  インデペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は21日付リポートで、「わが国は中国と協力することで得るものが非常に大きく、そうしなければ失うものが非常に大きいので、穏便な解決に向けて政権が取り組んでいる兆候はどんなものでも、前向きに受け止められるべきだ」と指摘した。

  S&P500種の業種別指数は、資本財・サービスと電気通信サービスが上昇率で上位となった。

  米長期債は前日とほぼ変わらずの水準。10年債は欧州時間の取引終了後に材料難となり、午後は狭い値幅で推移した。
原題:Stocks Rise, Investors Cheer Easing Trade Tensions: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Lower Led by Front End; 10-Year Stays in Narrow Range(抜粋)
Oil Rises as World Grapples With Venezuelan Crude Output Risks(抜粋)
PRECIOUS: Gold Declines to Year’s Low on U.S.-China Trade Truce(抜粋)

◎欧州債:イタリア債大幅安、ドイツ債とのスプレッドが急拡大

  21日の欧州債市場では、イタリア債とドイツ債の10年債利回り差が17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大した。ポピュリスト2政党によるイタリア新政権が借り入れを増やし、小額国債を乱発するなどの臆測から同国短期債が大きく売られた。ドイツ債先物6月限はリスクオフの流れもあり、ロンドン時間午後に日中高値を付けた。

  イタリア2年債利回りは15bp上昇の0.24%。政府未払い金を小額の短期債発行で支払う計画について、実現性を判断するとの提案が短期債市場に影響した-複数のトレーダー
欧州の大半が祝日だったにもかかわらず、取引はかなり活況だった。

  イタリア債の軟調はポルトガル債にも波及したが、スペインへの影響は比較的少なかった。JPモルガンはスペインをイタリア・リスクの良いヘッジになると指摘。
原題:Italy-Germany Yield Spread Soars; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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