きょうの国内市況(5月21日):株式、債券、為替市場

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●日経平均が2万3000円回復、米中懸念後退と円安-輸出堅調、金融重し

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  東京株式相場は日経平均株価が3営業日続伸し、3カ月半ぶりに2万3000円を回復した。米国と中国の通商摩擦への過度な懸念が後退、為替の円安推移も好感され、機械など輸出株、化学やガラス・土石製品など素材株の一角が堅調だった。

  半面、米長期金利の低下で利ざや懸念が薄れた保険や銀行など金融株は終日安く、TOPIXは小幅ながら3日ぶりに反落した。

  日経平均株価の終値は前週末比72円01銭(0.3%)高の2万3002円37銭、2万3000円乗せは2月2日以来だ。TOPIXは1.50ポイント(0.1%)安の1813.75。

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之シニアストラテジストは、「米国が中国に要求を出し、中国が対抗措置を取る最悪のシナリオをマーケットは短期的に最も懸念していた」と指摘。中国が輸入を増やすことで譲歩し、「米国も目先は接点を探る動きになるはず。最悪のケースにはならないということで、短期的には安心感が出た」と言う。ただし、日経平均2万3000円の水準は「昨年秋以降の上値抵抗水準で累積売買代金が多い。政治、経済イベントが6月にかけて多数ある中、ここから上値は利益確定売りも出やすい」との見方も示した。

  東証1部33業種はガラス・土石製品や機械、空運、情報・通信、サービス、化学、鉱業、証券・商品先物取引、非鉄金属など15業種が上昇。下落は保険やその他製品、海運、その他金融、鉄鋼、銀行、食料品など18業種。売買代金上位では、アナリストの強気見解が相次いだ東海カーボン、野村証券がソリューション企業への脱皮を評価したTDK、SMBC日興証券が目標株価を上げた旭硝子が高い。半面、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断をイコールウエートに下げたアドバンテスト、19年3月期の純利益計画が市場予想を下回ったMS&ADインシュアランスグループホールディングスは安い。

  東証1部の売買高は12億9359万株、売買代金は2兆1284億円、代金は4月17日以来の少なさ。値上がり銘柄数は1068、値下がりは933だった。

●債券先物が小幅高、米長期金利低下が支え-あす20年入札控え上値限定

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  債券市場では先物相場が小幅高。前週末の米国債市場で長期金利が約7年ぶり高水準から低下した流れを引き継ぎ、買い圧力が掛かった。一方、20年利付国債入札を翌日に控えて上値は限定的となった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比6銭高の150円76銭で取引を開始。一時は150円79銭と、日中の取引ベースで4営業日ぶりの高値を付けた。午後は伸び悩む展開となり、150円70銭まで上げ幅を縮小。結局は1銭高の150円71銭で引けた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「20年債には先週末の後場ときょうの朝方に大口の買いがみられている」と指摘。「米10年債利回りが3.13%付近まで上昇した後、3.0%台後半まで戻しており、米金利上昇と入札を意識した売りで弱い相場が続いていたが、ようやく買いの手が入り始めた感がある」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.05%で開始。午後2時半すぎから0.055%で取引された。

  新発20年物の164回債利回りは0.5bp低い0.535%で始まり、その後0.53%まで買われる場面があった。新発30年物58回債利回りは0.5bp低い0.755%で取引された。

●ドル・円は4カ月ぶり高値、米金利上昇で111円前半-ユーロ年初来安値

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半に上昇し、約4カ月ぶりのドル高・円安水準を付けた。原油価格や米長期金利の上昇基調を背景に、ドル買い・円売りが優勢となった。

  ドル・円相場は午後3時27分現在、前週末比0.5%高の111円36銭。朝方に付けた110円75銭から徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時111円38銭と1月18日以来の高値を付けた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.3%高の1173.64と、昨年12月13日以来の水準に上昇した。

  IG証券の石川順一シニアFXストラテジストは、「原油高・米金利上昇傾向という構図が崩れない限り、ドル高基調が転換する可能性は低い」と説明。「米金利が上昇しても米国株のボラティリティーは低下している。米国株高基調が維持される限り、円高圧力は強まりにくい」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.3%安の1ユーロ=1.1742ドル。一時1.1739ドルと昨年12月18日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

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