アイコニックが社員解雇、性的暴行で立件の過去-#MeTooの波

  • 同社は2月、約30年前の事件を理由にソーター氏を解雇
  • 女性へのわいせつ行為で立件された過去は投資家の身元調査で判明

セクハラ被害を訴える「#MeToo」(「私も」の意味 )運動の影響を受ける企業がまた増えた。米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)らシリコンバレーのセレブの資産運用を手掛けるアイコニック・キャピタルだ。

  事情に詳しい複数の関係者によると、アイコニックは、約30年前の女性へのわいせつ行為で刑事訴追された過去が判明した不動産部門責任者のジョン・ソーター氏(52)を今年2月に解雇した。立件の過去は投資家の身元調査で分かったという。一方、ソーター氏に近い複数の関係者によれば、同氏は解雇について、年数が経過し無効となった前科を雇用主が考慮することを禁じる法律に違反すると主張している。関係者の1人が語ったところでは、アイコニック幹部はソーター氏を雇用し続けることで顧客との関係が悪化することを懸念した。

  同氏はコメントを控えた。個人的なことについて公に言及しない方針を理由にアイコニックも論評しなかった。

2017年11月12日にハリウッドで「#MeToo」運動の行進

フォトグラファー:Marl Ralston / AFP via Getty Images

  今回の件は金融業界などに影響を与えるかもしれない。この1年、「#MeToo」運動が芸能界や政界、ハイテク業界、メディア業界に広がり、権力を持つ男性が女性に不当な扱いをしたことが発覚する中で、銀行や資産運用会社はほとんど影響を受けていない。その一因は、苦情が公になることを阻止する雇用契約に象徴される金融業界の秘密主義の風潮だ。

  ただ水面下では、「#MeToo」運動を背景に、金融機関やその顧客は幹部に対する精査を強化している。より詳しい身元調査を実施したり、法執行機関とのかかわりなど過去の経歴公表を社員に一段と厳しく要求することなどだ。

  ソーター氏は1991年、前年の24歳の時に女性にわいせつ行為をしたとしてカリフォルニア州で起訴された。裁判所資料によると、9カ月の執行猶予と5年間の保護観察が命じられたが、96年には無罪答弁を認められ有罪が無効になった。

原題:Iconiq Said to Fire Manager Over Old Sex Charge as #MeToo Rages(抜粋)

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