ドル・円は4カ月ぶり高値、米金利上昇で111円前半-ユーロ年初来安値

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  • ドルは午後に一時111円38銭まで上昇し、1月18日以来の高値
  • ユーロ・ドルは今週1.17ドル割れが意識される状況-IG証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半に上昇し、約4カ月ぶりのドル高・円安水準を付けた。原油価格や米長期金利の上昇基調を背景に、ドル買い・円売りが優勢となった。

  ドル・円相場は21日午後3時27分現在、前週末比0.5%高の111円36銭。朝方に付けた110円75銭から徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時111円38銭と1月18日以来の高値を付けた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.3%高の1173.64と、昨年12月13日以来の水準に上昇した。

  IG証券の石川順一シニアFXストラテジストは、「原油高・米金利上昇傾向という構図が崩れない限り、ドル高基調が転換する可能性は低い」と説明。「米金利が上昇しても米国株のボラティリティーは低下している。米国株高基調が維持される限り、円高圧力は強まりにくい」と語った。

  米長期金利は21日の時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp)高の3.08%程度へ上昇した。一方、日経平均株価は前週末比72円01銭(0.3%)高の2万3002円37銭と終値で2月2日以来の2万3000円台を回復した。

  今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、米経済指標などが市場の注目を集めている。21日には、アトランタ連銀のボスティック総裁、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が講演するほか、ポンペオ米国務長官が対イラン政策を発表する。

  上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉マーケット企画部長は、FOMCについて「年内残り2回から3回の利上げは織り込まれており、米金利はしっかりの状況が続きそう。米長期金利も3%台に定着していきそうで、株価もそれを嫌気する動きは見られていない」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.3%安の1ユーロ=1.1742ドル。一時1.1739ドルと昨年12月18日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

  IG証の石川氏は、ユーロ・ドルについて、「1-3月期の欧州経済指標の下振れ、欧州中銀の金融政策で利上げがまだ先との見方、イタリア政治情勢などを要因に、下値トライを警戒して1.17ドル割れが意識される」と指摘。「米独金利差との連動性が戻っている。独長期金利は0.6%割れ。米金利が上昇すれば、米独金利差拡大で今週1.17ドル割れの可能性もある」と語った。

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