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米国債の強気相場は転換点、財務省の大規模入札が今週の重しに

  • 5年債と7年債の入札は2010年以来最大の規模へ
  • 長期債利回りは重要な節目と見られていた水準を一時、突破
US-ECONOMY-POLITICS
Photographer: AFP Contributor/AFP
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米国債市場は転換点にある。

  米国債利回りは先週、急上昇し、数カ月前には到達し得ないと見られていた水準を突破。10年債利回りは過去5営業日連続で3%台で終了し、その心理的な大台にトレーダーが慣れたことを裏付けた。粘り強さを見せていた長期債も降参した。30年債利回りは、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が重要な節目と述べていた3.22%を1回(だが2回ではない)上回って終了した。

  その上、米国債入札の日程も待ってはくれない。米財務省は今週、固定利付き中期債を合計990億ドル(約11兆円)を入札する予定で、2010年以降では屈指の規模となる。23日の5年債入札360億ドルと24日の7年債入札300億ドルは、いずれも10年以来最大となる見込み。加えて1500億ドルを上回る短期債や160億ドルの変動利付き債を発行する可能性もある。

3% in Rear-View Mirror

  さらに今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)議長をはじめ多数の当局者が漸進的な利上げ計画を繰り返す可能性もあり、利回り上昇の下地になる可能性がある。ヘッジファンドなどの投機家はそうした見方に賭けており、10年債先物のネットショート(売り越し)は15日時点で、過去最大に近い水準だった。

  以前スティーフル・ニコラウスで国債トレーディング責任者を務めた独立系ストラテジストのマーティン・ミッチェル氏は、先週の利回り急騰が長年の強気相場をほぼ終わらせたと指摘。「米国の赤字が急増する見通しで米国の債務が膨らむ中では、時間の問題にすぎない」と付け加えた。

  米10年債利回りは3.06%で先週の取引を終えた。一時は3.126%と、11年以来の水準を付けた。30年債利回りは約3.2%と、14年以来の高水準に達した。

  今週の入札の焦点は年限が短めの債券で、数カ月続く利回り曲線のフラット化を再燃させる可能性がある。市場では米金融当局が長短金利逆転を防止するため利上げペースを落とす可能性もあるとの見方も浮上しており、当局者発言に利回り曲線の形状に関する懸念の兆候がないかトレーダーは注目しそうだ。

原題:Death of the Bond Bull Market Is Upon Us. Bring On More Auctions(抜粋)

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