損保3社:今期純利益26%増で最高益見込む、自然災害は平年並み想定

東京海上ホールディングス(HD)など大手損保3グループ合計の今期(2019年3月期)の連結純利益は前期比26.3%増の7300億円と過去最高益を見込む。ハリケーンや台風などの国内外の自然災害による影響は平年並みを想定している。各社が18日発表した。

  今期の純利益予想は東京海上HDが前期実績比12.6%増の3200億円、SOMPOは同50.2%増の2100億円と、両社とも過去最高益を見込む。MS&ADインシュアランスグループHDが同29.8%増の2000億円。ブルームバーグが集計したアナリスト10人の予想平均(東京海上HD2989億円、MS&AD2267億円、SOMPO1874億円)を東京海上HDとSOMPOが上回った。

  MS&ADの大川畑文昭専務執行役員は「自然災害を平年並みに想定し大幅増益を見込む」と述べた。

  前期(18年3月期)連結純利益は3社合計で前の期に比べて11.2%減の5780億円となった。北米を襲ったハリケーンや、国内の相次ぐ台風などの自然災害で保険金支払いが膨らんだ。M&Aによる海外事業の拡大で海外リスクが顕在化したが、東京海上の藤田裕一専務取締役は「地理的、事業別にリスク分散することで資本効率が高まることは確か」と話し、方針に変更はないという。MS&ADの大川畑氏も「事業ポートフォリオはボラティリティーの高い自然災害リスクを取り込んでいるが、事業特性を認識し適正なリスク管理をしている」と述べた。

  東京海上HDが同3.8%増の2842億円(会社予想2800億円)と過去最高益を更新した。自然災害の影響で減益となったが、米税制改正の影響で増益を確保した。MS&ADが同26.8%減の1541億円(同1450億円)、SOMPOが同16%減の1398億円(同1520億円)と、両社ともタイの洪水や台風の影響のあった2012年3月期以来6期ぶりの減益だった。

  前期の正味収入保険料は東京海上HDが同2.4%増の3兆5647億円、MS&ADが同1.0%の3兆4410億円。SOMPOは海外子会社の連結化で2兆8547億円と同11.9%増の大幅増収となった。

単位:億円
(前年比:%)

正味
収入保険料
純利益

自然災害
(うち海外)
年間
配当
自己株
取得
東京海上実績
予想
35647( 2.4)
35300(-1.0)
2842( 3.8)
3200(12.6)
1608(744)
1025(500)
160円
180円
500
MS&AD実績
予想
34410(1.0)
34800(1.0)
1541(-26.8)
2000( 29.8)
2031(1301)130円
130円
300
SOMPO実績
予想
28547(11.9)
27800(-2.6)
1398(-16.0)
2100( 50.2)
1594(1023)
 760( 280)
110円
130円
391
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE