香港金融当局、一夜で1340億円費やす-ペッグ防衛で香港ドル買い介入

  • 米国よりも低い金利、香港ドルはショート対象として魅力的
  • 6月の米利上げで流動性は一段ときつくなる見通し-華僑永亨銀

香港ドルの対米ドル相場が許容変動幅の下限に達したことを受け、香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は17日、ペッグ制を維持するため2日連続で香港ドル買い介入に踏み切った。

  HKMAは一夜で95億香港ドル(約1340億円)規模の介入を実施。4月に通貨防衛を始めてから3番目の規模だった。前日は15億7000万香港ドルを吸収していた。米国よりも低い金利が原因で香港ドルはショート(売り持ち)対象として魅力的になっている。

  この時点で、HKMAは香港ドル防衛に計79億5000万米ドル(約8800億円)を費やしたことになる。金利を極めて低水準に抑え込んできた潤沢な流動性が吸収される影響があり、米金融政策に追随する香港は金融危機以降で初めて大幅な金利先高感に直面しつつある。

  香港銀行間取引金利(HIBOR)3カ月物は1.75%と、2008年12月以来の高水準に近い。1年前は0.8%にとどまっていた。

  華僑永亨銀行のエコノミスト、キャリー・リ氏(香港在勤)は「HKMAは流動性をもっと吸収し、今週中にアグリゲート・バランス(決済性預金残高)を1000億香港ドルへと持っていく必要があるかもしれない」と指摘する一方で、「月末に調達を増やす必要があり、香港ドルは来週から持ち直すだろう。6月は米利上げが見込まれるほか、小米や中国鉄塔の新規株式公開(IPO)に伴う潜在的な資金需要で流動性は一段ときつくなる見通しだ」と話した。

原題:Hong Kong Spends $1.2 Billion Defending Currency Overnight (2)(抜粋)

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