Photographer: Tomohiro Ohsumi

東芝CDSが大幅下落、メモリ売却確定-財務「シングルA並み」の声

Photographer: Tomohiro Ohsumi

中国の独禁当局からメモリ事業売却の承認を得た東芝は、社債保証コスト(CDS)が大きく下落した。メモリ売却の資金獲得で米原発事業で悪化した財務の大幅改善が確定的になった。

  トレーダー2人によると18日の東芝5年物CDSは89bp(ベーシスポイント、0.01%)と前日比で25bp低下した。CMAによると、これは6000億円の増資を決定した昨年11月以降で最大の縮小幅。15日の前期(2018年3月期)決算発表後、財務改善を評価して格付投資情報センター(R&I)とS&Pグローバル・レーティングが格上げしており、先週末から18日までのCDS縮小幅は40bpに達した。

東芝CDS、メモリ売却確定で下落

出所:CMA、5月18日数値はトレーダー

  東芝は15日の決算発表で、来年3月末にはメモリ事業売却収入1兆4500億円などで株主資本比率が17.6%から42.5%に改善し、1916億円の純有利子負債から1兆1000億円の手元資金超過に転じるとの見通しを出している。メモリ売却の条件が整ったことで、見通しの実現性が高まった。
  
  大和証券の大橋俊安チーフクレジットアナリストは、東芝のメモリ売却の影響について「財務の改善度合いは非常に大きい」と話し、財務の数値だけをみれば「シングルAの会社」並みとなる見通しだと語った。また、さらに信用力を高める上では、「まだまだ低い」格付けの向上やメモリ事業以外でのコストカットなどによるの収益性改善が課題となるとの見方を示した。

  東芝は現在、R&Iから「BB-」、S&Pから「B」、ムーディーズ・インベスターズ・サービスから「Caa1」の格付けを取得。すべて投機的等級となっている。

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