メイ英首相、EU関税規則の長期適用に向け地ならし-関係者

  • 英主要閣僚、アイルランド国境問題解決へ「最終手段」に合意
  • 首相報道官は明確な回答拒否、「最終手段は予備的なもの」

メイ英首相は欧州連合(EU)離脱後も長期にわたりEUの中核的な通商規則を適用する地ならしを進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

EU首脳会議のためソフィアに到着したメイ英首相(17日)

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  この関係者によると、袋小路に陥ったアイルランド国境問題を解決する最終手段として、メイ政権内の主要閣僚は英国が長期にわたりEUの関税規則と同調する案に合意。15日の会合でこの案が議論され、数週間以内にEU側交渉担当者に正式に提案される公算が大きいという。

  英与党・保守党内にはEUとの完全な決別を求め、それが実現しない場合は首相への支持を撤回すると私的に述べる一派もあり、この案への反発は必至。EU側もこのような案への懐疑的な見方を表明している。

  メイ首相は17日、ブルガリアの首都ソフィアで記者団に対し、英国は「関税同盟を離脱」し、それに代わる「将来の関税上の取り決め」をEUと交渉するとあらためて語った。だが、同首相報道官のドナリー氏はロンドンで、英国がEUの共通関税規則に縛られることになるのかとの質問に繰り返し回答を拒否。「最終手段は予備的なものであり、実施されることを希望ないし期待していない。有効な手段がどのようなものかについて交渉は続いている」と語った。

原題:May Risks Wrath of Brexit Backers With Customs Extension Plan(抜粋)

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