きょうの国内市況(5月17日):株式、債券、為替市場

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●日本株3日ぶり反発、米統計堅調で素材中心上げ-3カ月半ぶり高値に

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  東京株式相場は3日ぶりに反発。米国経済統計の堅調や為替が1ドル=110円台を維持し、景気に対する楽観的な見方が広がった。ガラス・土石製品や非鉄金属、繊維、鉄鋼株など景気変動に敏感な素材セクターが買われ、米長期金利の上昇を受けた銀行、保険株も堅調。

  TOPIXの終値は前日比8.02ポイント(0.4%)高の1808.37、日経平均株価は121円14銭(0.5%)高の2万2838円37銭。TOPIXは2月5日以来、3カ月半ぶりの高値を更新。

  アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者は、「米国の長期金利はインフレが理由ではなく、現在の良好な景気を背景に上昇しており、株式市場にプラスに働いている」と指摘。今の水準なら「景気や企業活動に対する悪影響はほとんどなく、良い金利上昇と言える」とし、調達コストの増加につながるアジア株がさえない半面、日本は「円安に働くため、資金が入ってきやすい」との見方も示した。

  東証1部33業種は水産・農林、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、非鉄金属、保険、医薬品、精密機器、繊維、鉄鋼など26業種が上昇、下落は鉱業、倉庫・運輸、小売、空運、情報・通信、電気・ガス、不動産の7業種。

  売買代金上位では、乳がん新薬の試験データ良好をモルガン・スタンレーMUFG証券がポジティブとした第一三共、野村証券が決算レビューで非鉄金属の中で最も評価した三井金属が大幅高。利ざや改善期待と野村証が割安感から主要銀行への強気姿勢を確認した影響で、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループも堅調だった。半面、NTTやスタートトゥデイ、大和証券が目標株価を下げたパーソルホールディングスは安い。

  東証1部の売買高は14億7347万株、売買代金は2兆3871億円。値上がり銘柄数は1146、値下がりは840だった。

●債券は下落、米長期金利3.1%超えで売り圧力-5年債入札は無難通過

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  債券相場は下落。米10年債利回りが3.1%を超えて2011年7月以来の高水準を付ける中、超長期債を中心に売りが優勢となった。一方、この日に実施された5年債入札を無難に通過し、中期ゾーンでは下値で潜在的な需要が指摘されており、先物相場の下げ幅は限られた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.055%で取引を開始。その後0.06%と4月26日以来の高水準を付けた。

  超長期ゾーンでは、新発20年物の164回債利回りが1bp高い0.545%、新発30年物58回債利回りは1.5bp高い0.765%と、ともに4月26日以来の高水準を付けた。新発40年物の10回債利回りは2bp高い0.905%と、2月22日以来の水準まで上昇した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「長期や超長期ゾーンはグローバルな金利上昇の流れから逃れられない。国内の株高などリスクオンもあって相場は軟調に推移している」と指摘した。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比2銭安の150円69銭で取引を開始。その後はプラス圏に転じ、一時は150円74銭まで上昇した。午後は売りが優勢となり、150円68銭まで水準を切り下げ、結局は2銭安の150円69銭で引けた。

  財務省が実施した5年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円98銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.22倍。前回は4.40倍だった。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回から横ばいとなった。

●ドル・円が1月以来の高値、米長期金利上昇で110円半ば-ポンド全面高

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1月以来の高値を付けた。午後に入り米長期金利が上昇したことを受けて、ドル買い・円売りが優勢となった。一方、英国が欧州連合(EU)関税同盟にとどまる提案との英紙テレグラフ報道を受けて、ポンドは主要通貨に対して全面高となった。

  午後3時31分現在、ドル・円は前日比0.1%高の1ドル=110円54銭。米中貿易協議や米朝首脳会談を巡る不透明感が重しとなり、午前に一時110円08銭まで下落した後、午後に入り徐々に値を戻し、一時110円57銭と1月23日以来のドル高・円安水準を付けた。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、ドル・円について「米中貿易協議や米朝首脳会談延期の可能性など、円高材料はいろいろあるが、米金利の高水準に下支えられている。110円台を値固め。米長期金利も3%台に乗せて下がらない」と説明した。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.3%高の1ポンド=1.3530ドル。一時0.6%高の1.3569ドルまでポンド高・ドル安が進んだ。ユーロ・ドル相場は0.1%安の1ユーロ=1.1798ドル。前日には一時1.1764ドルと17年12月18日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

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