ボルトン氏が米朝首脳会談開催を危うくする恐れ-発言に北朝鮮反発

  • 「リビア方式」の非核化への言及を北朝鮮外務次官が非難
  • ボルトン氏はホワイトハウス入りする前、北朝鮮との直接対話に反対
Photographer: JUNG YEON-JE/AFP
Photographer: JUNG YEON-JE/AFP

北朝鮮の非核化では「リビア方式」を採用すべきだとするボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の発言が北朝鮮の反発を招き、それも一因となって同国は来月の米朝首脳会談を中止する可能性を示唆した。

ジョン・ボルトン氏

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  非核化を段階的ではなく一気に進める方式を受け入れたリビアのカダフィ大佐の独裁政権はその後崩壊し、大佐は米国が支援する反カダフィ勢力によって殺害された。

  北朝鮮はこうした歴史を熟知しており、金桂冠第1外務次官は16日、北朝鮮はボルトン氏に「嫌悪」を感じているとし、「世界は北朝鮮が、悲惨な運命をたどったリビアでもイラクでもないことを十分過ぎるほど分かっている」と述べた。国営朝鮮中央通信(KCNA)が同次官の談話を伝えた。

  ホワイトハウスは16日、ボルトン氏の発言とは距離を置いたものの、専門家は米朝首脳会談が数週間後に迫る中で、ボルトン氏がなぜこのような無神経な比較をしたのか疑問を抱いている。

  核廃絶に取り組むプラウシェアーズ財団のジョー・シリンシオーネ代表はボルトン氏のコメントについて、「これは全く的外れだ。対北朝鮮外交は非常に順調だが、ボルトン氏が歯車を狂わせた」と指摘した。

  ボルトン氏は北朝鮮に対する強硬姿勢で知られ、発言は意図的だった可能性もある。先月ホワイトハウス入りする前には、北朝鮮の体制転換を呼び掛け、先制攻撃を正当化する発言をし、金正恩指導部との直接対話に反対していた。

原題:Bolton Emerges as Potential Wrecking Ball for Trump’s Kim Summit(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE