アップルやゴールドマンのCEOより稼ぐ-17年報酬320億円の養豚王

  • 万洲国際の会長兼CEO万隆氏-1940年生まれ
  • 「ファームランド」ベーコンや「エックリッチ」ソーセージを販売

香港上場企業の経営幹部で昨年最も稼いだのは、トップバンカーでも不動産王でもない。欧米や中国で養豚場や食肉工場を子会社を通じ展開する万洲国際(WHグループ)の会長兼最高経営責任者(CEO)、万隆氏だ。

万隆氏

写真家:Jerome Favre / Bloomberg

  同社の年次報告書によれば、2017年の万氏への給料・株式支払いは2億9100万ドル(約320億円)。

  ブルームバーグの集計データは、米アップルのティム・クックCEOや米テスラのイーロン・マスクCEO、ゴールドマン・サックス・グループの ロイド・ブランクファインCEOよりも多い報酬だったことを示している。

  万洲国際は米スミスフィールド・フーズや中国の河南双匯投資発展などを傘下に置き、養豚場・食肉工場の経営に加え、消費者向けに「ファームランド」ベーコンや「エックリッチ」ソーセージなどブランド名を冠した商品も販売している。

  万洲国際の投資家向け情報提供(IR)ディレクター、ルイス・チェイン氏は、事業構築と13年のスミスフィールド買収を主導した万氏への17年報酬は適切だと説明した上で、万氏は利益を増やす一方で債務を減らし、取締役会は会社のさらなる成長に万氏が貢献することを期待していると述べた。万洲国際は万氏へのインタビュー要請には応じなかった。
 

万洲国際の工場(河南省鄭州)

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  ブルームバーグのデータによると、万氏の17年報酬は、香港上場企業の中で2位以下の報酬上位26人全員を合わせた額より多い。万氏は1940年生まれ。中国中央部にある河南省の公営食肉工場で68年から働き始め、最終的に同工場のゼネラルマネジャーとなった。2007年までに政府が売却した「双匯」が47億ドルでスミスフィールドを買収し、万洲国際として14年に香港上場を果たした。

The Best-Paid Bosses in 2017

WH CEO compared to the top 5 executives of U.S. publicly traded companies

Source: Bloomberg

原題:This Chinese CEO Got Paid More Than Tim Cook or Lloyd Blankfein(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE