モルガンS:新海運規制でブレント原油は90ドルに到達へ

  • 国際海事機関の新規制、石油製品や原油の需要を押し上げへ
  • 新規制でレプソルやリライアンスなどに恩恵か

イランと石油輸出国機構(OPEC)は忘れよう。モルガン・スタンレーによれば、原油価格を向こう2年間は支え続ける別の問題がある。

  モルガン・スタンレーのアナリストらはリポートで、新たな国際海運規制の実施で、製油業者が生産する燃料の種類が見直されることから、北海ブレント原油が2020年までに1バレル=90ドルに達すると予想した。

  国際海事機関(IMO)が20年1月に開始する新規制は、硫黄分濃度の低い燃料の使用を船舶に義務付けるもので、ディーゼル油などの中間留分燃料の需要増大につながり、原油ニーズ拡大の引き金になるとアナリストらは見込んでいる。

  原油相場は既にOPECの供給抑制や、米国の対イラン制裁再開といった地政学的イベントから追い風を受けているが、規制変更が相場をさらに後押しする。国際指標の北海ブレントは今週、1バレル=80ドルに接近し、14年後半以来の高値圏で推移している。先物の20年1月限は約66.60ドル。

  IMOの新規制は、呼吸器系疾患や酸性雨との関連があるとされる大気汚染を抑制するための取り組みで、船舶燃料の硫黄分濃度を大部分の地域で現在見られる3.5%から0.5%に引き下げることを求めている。この規制見直しに伴い高硫黄燃料の供給過剰とIMO規制対応製品の需要拡大につながり、製油業界は規制対応製品の生産拡大を迫られる。

  モルガン・スタンレーによると、この動きから最も恩恵を受ける企業にはレプソル、リライアンス・インダストリーズ、バレロ・エナジー、トルコ石油精製所などがあるという。

原題:Morgan Stanley Says a Shipping Revolution Has Oil Headed for $90(抜粋)

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